【発達障害/生活保護】手帳2級&障害者加算を貰いました!精神障害者福祉手帳取得の方法や手帳があると出来ることについて紹介

【発達障害/生活保護】手帳2級&障害者加算を貰いました!精神障害者福祉手帳取得の方法や手帳があると出来ることについて紹介

レイジです。19歳から生活保護を受けていて、大阪で一人暮らしをしています。

僕には前々から発達障害の疑いがあり、それを確かめるべく19歳の時から精神科に通っていたのですが、最近になり発達障害、ADHDとASDであることが確定して、精神障害者福祉手帳2級を貰いました。



僕自身、自分にそんな一面がホントにあったんだなぁと改めて驚きです。

この記事では、僕の実体験も交えた、精神障害者福祉手帳を取得する方法や、障害者手帳があると出来ることなんかについて、生活保護受給者層に向けてお話ししていきます。

また、障害年金と身体障害者手帳については特に記載しないのでご注意をください。

障害者手帳を取得する方法

1. よさげな病院を選ぶ。

2. 医療と厚生労働省、両方の診断基準に通る。

3. 病院で診断書を貰う。

4. 手帳に貼るようの写真を用意。

5. 役所の担当窓口で申請する。

大前提として、手帳を取得するには初診日から6ヶ月が経っている必要があります。

これより早く全てを済ませても、手帳は受け取ることが出来ないので注意です。病院には早めに行きましょう。

IQテスト

さて、手帳取得に手っ取り早いのは、WAISと呼ばれるIQテストを受けることです。

日常生活や職場において、苦手なことやあったりコミュニケーションがうまくいかなかったりという悩みを抱えている方々は多いと言われています。

その中でも、生活に支障を来すほどの困りごとがあり、「もしかしたら自分は発達障害なのかもしれない」「わが子が発達障害の傾向があるのかもしれない」と思っている方もいるでしょう。

ご自分やお子さんが、発達障害を持つ場合と同じ傾向にあるかどうかを調べるために、知能検査を行うことがあります。そこで世界各地で使用されているのが、『WAIS-IV・WISC‐Ⅳ知能検査』です。

WAIS-IV・WISC-IV知能検査とは? 大阪メンタルクリニック

精神障害というのは目視じゃなかなかわかりませんが、テストをすることによって障害特性が浮き彫りになってきます。

その方が、障害者手帳に必要になる診断書を医者が書きやすいです。

別にテストをしなくても診断書は貰えますが、テストをした方が確実です。

このIQテストですが、病院によって料金が変わります。3万円近くかかるところもあれば、1万円のところだってあります。

これなんですけど、僕の知る限りでは、安いところをネットで調べるなりして頑張って探すしかないです。いわゆる病院(医者)ガチャなんだと思っています。

僕が通ってる精神科では、生活保護の医療扶助が適応され、ありがたいことに無料で検査が受けられました。

ただ、生活保護を受けている僕の同い年の友人なんかは、生活保護でも2万円くらい取られてるぽいです。

手帳の等級にも関わってくるので、病院の見極めはしっかりしましょう。(病院の選び方は後述します)

また、IQテストは特に気構えたりせず素直に受ければ問題ないです。

手帳の等級を有利にすすめるためにIQテストをわざと間違いまくる人もいますが、詐病であり不正受給にあたるので、なるべくならやめておくことをオススメしたいです。

詐病に関して詳しいことはこれもまた後述します。

ちなみに僕のテスト結果はフツーに発達障害でした。そもそもテスト内容以前に、受けてる時の態度が落ち着きがなかったりで発達障害。周りから変わってるだの異常だの言われまくった人間なので当たり前かもですけどね。。。(;^ω^)

問診

IQテストとは別に、病院に行くたびに問診として医者と

「最近どんな感じ?病気の症状は?」

みたいな会話を交わすわけなんですが、これも障害者手帳の取得や等級に関わってきます。

本当は障害が辛いのに

「僕は全然大丈夫です!」

なんて言ったら、当たり前ですけど医者も

「本人が大丈夫って言うなら…無理やりなんかしてメンタル悪化してもアレだし…」

って思う人が多いです。実際、最近見た精神医療の本にも書いてありました。

目で見ただけでは精神的な障害や病気というのはなかなかわかりませんからね。

本当に困っているのならば、しっかりと口で伝える必要があります。

自分が日常生活や、仕事をする際において、どんな風に困っているのかを包み隠せず話しましょう。

また、下記は精神2級の目安となる、厚生労働省が挙げてる能力障害の状態です。これらの状態のいくつかに当てはまれば2級になりうる可能性があります。

1 調和のとれた適切な食事摂取は援助なしにはできない。

2 洗面、入浴、更衣、清掃等の身辺の清潔保持は援助なしにはできない。

3 金銭管理や計画的で適切な買物は援助なしにはできない。

4 通院・服薬を必要とし、規則的に行うことは援助なしにはできない。

5 家族や知人・近隣等と適切な意思伝達や協調的な対人関係づくりは援助なしにはできない。

6 身辺の安全保持や危機的状況での適切な対応は援助なしにはできない。

7 社会的手続や一般の公共施設の利用は援助なしにはできない。

8 社会情勢や趣味・娯楽に関心が薄く、文化的社会的活動への参加は援助なしにはできない。

(上記1~8のうちいくつかに該当するもの)

機能障害はまた別なので、詳しくは厚生労働省の精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準についてをご覧ください。

また、上記で述べた厚生労働省の診断基準とは別に、医療の診断基準も通らないと手帳は貰えません。

ただ、僕としてはそんな深く考えなくていいと思います。

というのも、厚生労働省が挙げてる能力障害の状態にあてはまっていれば、大体医療の診断基準にもあてはまっているからです。

興味がある方はDSM-5で検索してみてください。


僕が障害者手帳を取った理由

障害者加算が貰える

生活保護受給者は、

①身体障害者手帳1級または2級に該当する障害のある者。もしくは、障害年金1級に該当する障害のある者。

②身体障害者手帳3級に該当する障害のある者。もしくは、障害年金2級に該当する障害のある者。

の場合、元の生活保護費に加えて障害者加算を貰えます。

住んでる場所や①と②どちらに当てはまるかの条件によって支給金額は変わってくるのですが、僕の精神2級かつ1級地の地域(生活保護費が最大限貰えるところ)であれば、17870円となります。



毎月17000円のお金、無職にとってはめちゃくちゃ大きいです。

加算を貰うためには条件があるのですが、前提として初診日から1年と半年が経っている必要があります。

また、加算は①か②に該当して、かつケースワーカーにその旨を申請した日の翌月から支給されます。

つまり、障害者加算は何も精神障害手帳2級を獲得したからと言ってすぐに貰えるわけではないのです。

障害者加算には、すっごいめんどい判定基準があるんですけど…全部説明しようと思ったのですがややこしすぎるので、障害者加算の判定基準に関してはこちらの方のブログを読んでいただくとわかりやすいです。

読んでいただいた方には共感してもらえると思うんですが、年金払ってない人の方が加算貰いやすいのバグすぎますよね。

ちなみに僕は障害年金の結果が出るまでの間、手帳2級なので特例で加算が貰えてるぽいです。(特例って言っても僕だけ特別に貰えるってわけじゃなくて、そういう特別なルールがあるって話です。)

年金落ちたら加算なくなるんですけど、じゃあそもそも年金申請しなきゃ特例でずっと加算貰えていいじゃんとはならないんですよね。どうにも、年金の申請は無理やりにでもさせられるとかなんとか。ちなみに僕は年金の申請はご自由にどうぞ~って感じでした。ここら辺もめんどくさいガバガバシステムですよね。僕の担当のCWもよくわかっていないようでした。

勘違いする人が多いですが、障害者加算は収入認定扱いになりません。そのため、加算を受け取っている人でも働ける人は働いた方がお得です。

 


税金の控除

これは僕が社会復帰した時に役に立ちます。

障害者手帳を所持していると、所得税、住民票、相続税等が控除されます。

例えば、所得税なんかは2〜3級だと27万円控除されます。詳しい税金控除については、こちらのブログにて厚生労働省のサイトを元に分かりやすく説明されていますので、信用もできオススメです。

公共交通機関や市立施設の料金が安くなる

バスや電車だったりの交通機関が半額や無料になったり、映画館が半額になったり、動物園や水族館が無料になったり…様々あります。

僕の場合は交通機関無料と映画館半額の恩恵をよく受けますが、一番は月1万円近くかかる公共スポーツ施設がタダになるという…ヤバすぎます。

トレーニングマシンも使い放題ですし、プールも入り放題です。

貧相な体を鍛えたいけれども貧乏でジムに行くことを渋っていた僕としては、本当、感謝しかありません。

障害者手帳を持っている方は、ミライロIDというデジタルで障害者手帳を使えるアプリをインストールしましょう。めちゃ便利です。

僕が精神2級と判断された理由(推測)

これは僕自身何度も述べている事なのですが、正直、障害の等級というものは医者の匙加減です

僕より明らかに発達障害が酷そうな人ですら3級なことがあったりして、けれども病院を変えたら医者の態度もガラッと変わり、あっさり2級になったりみたいな事例を何度か見聞きしたことがあります。

なので僕の場合は、二級を貰えたのは運が良かったということになると思います。

今お世話になっている良い病院を知ることが出来たのも、運良く知り合いからの紹介があったからです。運ゲーすぎて参考にならなくてすみません。。。

医者ですらこんななので、僕が二級なことに関して「お前本当は3級なんじゃないの?」とか言われても知ったことではありません。まぁ僕も二級になるとは思ってませんでしたけどね(^^ ;


医者ガチャの攻略

医者ガチャをなるべく当てるためには、

①心療内科ではなく精神科を選ぶ。

②臨床心理士がいるところを選ぶ。

③レビューをできるだけ見る。

④高齢開業医を避け、40歳前後の専門医をあたる。

⑤この病院ダメだなと思ったら、なるべく早く転院する。

これらを心がけていれば、運が良ければ良い医者と出会えると思います。一番いいのは知り合いや友人から教えてもらうことなんですけど、全員が全員そうはいかないと思うので。

なんやかんや言っても、良い医者に出会えるかどうかはほぼ運ゲーなので、こんなアドバイスしかできなくて申し訳ないです。

意図的に加算を貰うことは可能だけど…

お金は誰だってないよりは欲しいものです。

そのため、生活保護を受けている方の一部は障害加算目当てで、手帳二級、年金二級が取れるように工夫します。盛るんです。

盛ってバレるのかと言われれば、バレないでしょう。

詐病が見抜けるほど医療が発達してなく、また、医者が気付いたとしてもわざわざ「詐病だよね?」なんて言うわけがありません。もし本当に病気だったらあまりにも危険すぎます。

僕としては、詐病は良くないことだと思います。

良心が痛むでしょうし、出来れば皆さんにはしてほしくないです。

ただ、「医者によって障害の等級が変わるくらい適当なのに、自分達は素直に向き合えってのか?」と言われたら、考え込んでしまいます。

本当は二級相当な方でも、ハズレを引けば診断書が書かれず、手帳すら貰えないかもしれません。

毎日死にそうなくらい苦しんでいるのに、「貴方は至って健康だよ?」なんて医者から言われたら、なんでわかってくれないんだとなり、とても悲しいでしょう。

自分の理解者がいないというのは、時として想像を絶する苦しさです。

難しいですが、やはり僕の中での結論としては、僕自身は詐病はオススメしませんが、障害を持っているのに認められないような人が障害を認めてもらうために、多少オーバーに言うくらいはありだと思います。

一説によると、一部の社労士も障害年金申請する時にオーバーに書くよう指南するらしいです。それどころか病院に乗り込んできて「△△さんの診断書には○○と書いてください!!」と言うような社労士もいるらしいですし。

士業である社労士がそんなことをやるってことは、オーバーに言ったり書いたりするくらいはグレーなんじゃあ?と思ったり。。。

そもそも論として、詐病(不正受給)をしようと思ってしまう時点でかなりの発達障害だと僕的には思うので、そんな社会不適合者には手帳2級以上が妥当なんじゃ…とも思いますね。

決して詐病を推奨しているわけではないので、誤解しないでください(´;ω;`)

おわりに

この記事で、精神障害者保健福祉手帳のことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

あくまでも素人である僕が書いた記事なので、余力がある方は他にもネットや本で手帳について調べた方が、より安心して治療に望めるでしょう。知識は武器になるのでオススメです。

さて、僕が生活保護を受けている間に達成したいことの一つ、障害者手帳を受け取ることが達成出来ました。

あとは社会復帰に向けて、体力をつけ、ちょっとずつ働いていく量を増やしていくだけですね。

これだけ社会保障にお世話になったんですから、こんな僕ですが、出来る限りの恩返しがしたいです。

ただまぁ、働くのはやっぱりしんどい…働けないから障害者なんですよね^^;

また、おそらくですが、働いていくうえで年金でブーストがかかるのは心強いです。手帳が二級なので年金も二級になるかなと。20歳前から病院にかかっており、19歳が初診日なので基礎年金ですね。

障害者加算もですが、障害年金の受給条件もなかなかめんどくさい。。。

仕事をするとしたらこのブログ経験を活かしてのライターとかですかね。ポートフォリオになり得るのかなこのブログ…あと一般雇用と障害者雇用どちらを狙うかも迷う…そもそもフリーで時給500円とかから始めるのもありかも?

とりあえず、試行錯誤しながら頑張っていきます!