【2日目】まさかの接客ラッシュ!キモオタホストの対応があまりにも酷すぎた…

レイジです。
今回は以前に引き続きホスト二日目の話となります。
まだ見てない方はこちら。
二日目にもなると接客を任されるようになってきます。つまり、客とガンガン話すわけです。
今回は、そんなホスト未経験陰キャラチー牛キモオタによる、接客体験談がメインとなります。
客1:お姉様系
僕の記憶違いでなければ、ヘルプではなく最初に接客することになったのはお姉様系のお客様です。お嬢様ではなくお姉様なのが肝です。
お姉様系と言うのは、容姿端麗でエレガントな香りを纏い、丁寧な立ち振る舞いに大人っぽさが現れている、言ってしまえばワチャワチャしているホストクラブの雰囲気にはあまり似合わないお客様でした。
話すときは先輩とタッグを組んで席に向かいます。この時、先輩はお姉様系の隣にいるヤンチャっぽいお嬢様タイプの相手をすることに。つまり2vs2です。
さて、席に着く時にはまず「ご一緒してよろしいですか?」の第一声が肝心です。これすら出来ない人間はホストをやる資格がありません。
僕より少し先に入った先輩は
すいません!ご一緒してもよろしいでしょうか!?
と元気溌溂な様子で声をかけます。イケメン+明るい笑顔。これにはお客様もニッコリ^^
対する僕はというと…
す、すいません!ご一緒しても良いですかね?スイアセーン
みたいなことを言って、ささっと席に着いてしまいました。
なんと言うことでしょう。僕はホストの初歩すらできなかったようです。これには客も
えっ…どうぞ…^^;
みたいな感じで初っ端から空気が地獄でした。
さて、次はさりげなくトークを展開してからの「お酒いただいてもよろしいですか?」のコンボです。
先輩は
え!めっちゃ服かわいいね!てかどこから来たの!?
みたいな感じで隣にいたお嬢様系と話を円滑に進めていました。
一方僕はと言うと…
・・・・・・・・・・・・
何話していいかわかんないいいい!!
と言うわけで、地獄の沈黙タイムに入ってしまいました。
その時すでに先輩が隣でえちえちな話をするくらいには仲良くなっているのに、僕は目をキョロキョロしたり俯いたり、もう完全なる陰キャラキモータです。
ここでお客さまが気を遣って
あの、もしかしてホスト初めてなんですか…?
と言ってくれました。めっちゃ良い人です。キモータに救いの手を差し伸べてくれました。
ここで僕はすかさず
はい!そうです!入って二日目になります!気を遣わせてしまうかもですがよろしくです!
と返しました。すると
よろしく…笑
とお客さまからも返答が。
シーン…
また沈黙が始まります。もう完全に地獄です。困った僕は先輩にチラチラと目線を向けます。フォローしてくれよ、と。
ただ、先輩は目線に気付いてはくれるものの、女性とのトークが上手すぎて斜め向かいのお嬢様は完全にトークに夢中、こんなところでいきなり話を逸らしたら不自然です。
そのため僕は「自分の力でなんとかしないとダメだ」と覚悟を決め、やっとの思いで声を出そうとしました。
しかしその瞬間、店内が爆音に包まれます。シャンパンが入ったのか知りませんが、馬鹿でかい歌と音楽が流れ始めたのです。
なんてことでしょうか。ただでさえ喋れない僕に対してこの追い討ちとは、このホストクラブは悪魔かと。
でもここで引き下がるわけにはいきません。僕は人前で今まで出したことのないような大声で
あのぉ!ボクゥ!何歳に見えますかぁ!?
と叫びました。
当たり前ですが、女性は困惑。え?そこで話すん?みたいな。
空気はさらに地獄状態です。。。
先輩に目線を向けても、助け舟は出してもらえそうにありません。
結局僕はソワソワしたまま時間がすぎるのを待つのでした。。。
しかし、ホストには席を離れる前にLINEを交換しなければならないというルールがあります。
そのため、全く会話が弾まなかった場合でも交換して良いかを聞く必要があるのです。
ライン交換しても良いですか?すみません、ルールなもので…
あっはい…
という、ルールだから仕方なく…という完全なるキモオタムーブをかまして、即座に席を離れるのでした…
客2:普通
お次はホスト数回目と思われる、ごくごく普通の、良くも悪くも特徴がない綺麗なお客さんでした。年齢は僕と同じくらいです。
席に着き次第、すぐさま二日目アピールをかまします。
その結果…結構うまくいきました。
理由としては、この方は僕に気を遣ってくれたのと、ホストにあまり慣れていないのと、好奇心が強めであったことが関係してそうです。
そのため、どうしてホストになろうと思ったのか、ホストをやってみてどうか、みたいな話をし、それこそ同世代の女子との会話のような感じでした。
ただ、先ほど痛い思いをしたのもあって、LINE交換は流石に聞けるくらいの勇気がなかったのでしませんでした。平然とルール違反しちゃってすいません˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚
客3:初ホスト
三人目は初ホストのお客様です。初ホストなので、ある程度のミスはしてもミスだと気づかれないのでありがたい限りです。しかし、隣には先輩が付いているわけなので要注意…
こちらのお客様はペア客ではなく一人きりのお客様だったので、先輩と僕とでうまい具合に会話を織り交ぜながら話していく必要があります。
これがまぁなかなかにきつくて、俗にいう陽キャラの会話なんですよね。先輩が良い感じに
へぇ〜○○ちゃんはそうなんだ!レイジはどう思う!?
みたいなセリフを振ってきても、僕としては
あっ、そうっすね〜。僕もそう思いますわ〜あはは〜^^;
みたいな感じで、しどろもどろです。
でもこれはまだマシで、一番ヤバいのが客が会話に乗り気じゃなくなった時です。
この時は、先輩と僕のノリを見せつける必要があります。そうすれば、その絡みの中に出てきた会話にお客様が興味を持つ可能性があるからです。
レイジ!もっと酒飲めよ!あれ?これってアルハラか?
いや〜!これはアルハラっすよ〜!w(必死に陽キャを装う)
なんだとぉ〜?じゃあお前は先輩の中で誰が一番好きなんだよ?笑
え、え〜と、、、(目の前にいるホスト君先輩って言うべきなんだろうけど先輩の名前なんて覚えてねーよ)
僕の指導をしてくださる◯◯先輩っすかね〜笑
んだと!じゃあアルハラしてやる!覚悟しろや〜!笑
あ、○○ちゃん!これは冗談だからね笑
みたいな感じで、表向きはオタクスマイルを浮かべていましたが、内心はマジで地獄でもうつらたんむりぃぃぃって感じでした。
兎にも角にも、先輩が有能だったおかげでなんとか乗り切れたのでした。
客4:寡黙な女性
4人目のお客様は少々風変わりな方で、ほとんど喋りません。VIPルームでお相手することとなりました。
お相手すると言っても2VS2や2VS1ではなく、5VS1です。
おそらく、VIPルームでは特別待遇なのでしょう。(ちなみにVIPの上には超VIPルームがあります)
5VS1ですので、新人の僕としてはマジで話すことがありません。
できることとしては、ひたすらお酒を注ぐだけです。
もはや、なんのためにいるのかわからないくらいでした。
さて、このお客様は喋らないので、ホスト同士の絡みを見せて楽しむスタイルでいく必要があります。
僕は心の中で「絶対俺に話振るなよ…」と思っていましたが、さすがにこの人数がいる中、先輩もわざわざ僕のような新人キモータに話を振る気にはならなかったようで、先輩同士で盛り上がっていました。
もう、完全に陽キャラの会話という感じで、隣にいた僕は学生時代の陽キャラを思い出し、若干PTSDのようなものを発症しそうな勢いでした。。。
また、一時間ほどお相手していたので、一、二回話を振られることもありました。
その時も必死にニヤニヤして「へぇ〜笑」「んなわけ〜笑」「それわかる笑」みたいな、普段自分が絶対しないような態度でキャラを演じていました。
僕は演技ができることにはできるのですが、気分というものがあります。こんな演技はしたくもなかったので、かなり辛かったです;;
なんとか時間を潰すと、次は「ホストといえば…」の「アレ」がやってきます。
客5:誕生日のお客さん
5人目は21歳の誕生日を迎える女子大生のお客さんです。
このお客さんとは先輩ともども約8人がかりで、三時間ほどお話をさせていただきました。つまるところほぼ全ホスト総出です。
僕は今まで知らなかったのですが、ホストというのは金を払ったお客さんの元へ集まる仕組みのようです。
そのため、シャンパンという数十万円から数百万円するものを注文しようものなら、全員が他の客を差し置いしてその客の元へと駆け寄るのです。
誕生日だからか知りませんが、このお客さんの席についている時間が一番長く、下っ端である僕は先輩方に迷惑をかけまいとかなり精神を削られました。言うてニヤニヤしながらお酒を注ぐことしかしてないんですけど…
席についてから二時間ほど経つと、先輩とお客さんが
ねえ、予算どれくらいある?
んーとね。50くらいかな。
と、おもむろに意味深な会話を始めました。
僕は最初はなんのことかわからなかったのですが、周りの先輩方の「おおお〜〜〜!!!」という反応を見ている限り、どうやらシャンパンの話らしいです。
さて、そこから女の子はシャンパンを注文するわけですが…注文が入った次の瞬間…
シャンパンいただきましたあぁぁぁぁぁ!!!!!
と、狭い部屋で先輩の声が響き渡ります。
僕は事前に何にも聞かされていなかったためチー牛が豆鉄砲を食らったような挙動を取っていたのですが、先輩に「(立って!)」と合図をされたため、命令されるがまま立ち上がりました。
すると、ホストっぽい爆音曲と共に先輩がマイクを持って現れます。
そこからはホストと言えば…の、シャンパンコールの始まりです。
シャンパンを入れて貰った「担当」である先輩はお客さんの肩を抱き、マイクを持った先輩はよくわからないホスト専用曲のようなものを歌い、他の先輩方はそれに合わせてコールします。
コールには振り付けもあり、僕は何が何だか分からなかったのでとりあえず横にいた先輩の真似をしていました。
しかし、実際に体験するシャンパンコールは非常に心を打ちひしがれるものでした。ついにホストの世界に来たんだな…と強く実感させられたためです。
コールが終わると、イッキ(お酒を飲み干す)コールが入り、担当である先輩はシャンパン丸ごと一本をラッパ飲みです。これは普通にめっちゃ体に悪そうだなって思いました^^;
さて、そこからはケーキが運ばれてきて、お客さんとホスト軍団でケーキを食べます。ここまできてようやっとよくある誕生日パーティ感が出てきます。誕生日パーティなんて体験したことないけど
そこから数十分ほどすると、閉店時間となりお客さんは担当ホスト先輩のエスコートのもと、あっさり帰って行ってしまいました。
仕事終わり
お客さんが帰ると、さっきまでのことは嘘だったんじゃないかと言うくらい場が静まり返ります。先輩方はスマホをぽちぽち。営業LINEを送りまくっているようです。
下っ端の僕はケーキやシャンパンを片付けます。お客さんがケーキを残していたので一瞬食べようか迷いましたが、流石に倫理的によくないよなぁと言うことでやめておきました。
さて、一通り掃除も終わり、帰ろうかな〜とキョロキョロしていると、初ホストのお客さんの時に一緒に席についてくれた先輩が
レイジ。ちょっとこっちきて。話したいことあるから。
と言ってきました。僕は「(まさか怒られるんじゃ?)」と思いつつ、椅子に座ってる先輩の元へと近づきました。
すみません!失礼します!
ああいいよ。横座って。
率直に聞きたいんだけど、ホストやってみてどう?やっていけそう?
どうやら怒られるのではなく、仕事に対しての感想を問う社交辞令だったようです。別に「お前足手纏いなんだよ」みたいな雰囲気も出ていませんでしたし、単純に上司に訊けって言われたから訊いてるだけなのかもしれません。
はい。お客様と話すのがなかなか難しく、ミスも多く、結構この先不安です…
やる気だけはあるんですけど、どうにもなかなか思うように成長ができませんね…
そっか。まぁ最初はそんなもんだよ。普通普通。全く話せないわけじゃないんだし、これから慣れていけばいいだけだから。あと、もっと先輩と仲良くなれ!頑張れよ!
と言う感じで、結構温かい言葉をもらえて嬉しかったです。先輩と仲良く慣れとは言われましたが、陰キャラにそんなこともできるわけもなく、この後はちゃっちゃと帰りました。
帰宅
家に帰ってくると、どっと疲れが押し寄せてきます。
正直二日目にして仕事行きたくない欲が出てきましたが、この日も飯を作り置きして風呂に入って、ホストのお勉強動画を流しながら寝ました。とてもじゃないですが、ブログも書いていられなかったです。。
さて、次は三日目編です。もう既に向いてなさそうな雰囲気が出ていますが、結末は皆さんお察しの通りです。
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