これが悪質な役所です!生活保護の申請に同行したら水際作戦を食らいました…

これが悪質な役所です!生活保護の申請に同行したら水際作戦を食らいました…

レイジです。

この度、生活保護の申請同行に行ってまいりました。

生活保護の申請同行は、効率がめちゃくちゃ悪く、信用もまるでない状態での行為なのでリスクも高く、僕はほぼやらないつもりでいたのですが、今回は緊急事態で、僕が行動しなければ命の危険があるレベルだったので同行したという次第です。

さて、今回僕が行った役所ですが、それは大阪のとある役所です。トラブルを招くキッカケになるかもなので、この記事内では言いません。

では、実際どんな事をされたのか、そもそも水際作戦とはなんなのか、気になる方も多いと思いますので、体験談を交えてお話ししていきたいと思います。

水際作戦とは?

水際作戦というのは、生活保護利用の抑制を目的に申請させない役所の行為を言います。

なぜそんな事をするのかというと…お国からの命令です。詳しく語るとワンチャン僕が抹消されてしまうので、気になる方は自分で調べてください。

水際作戦とは、元々は軍事的な場面で使われていた言葉で、海岸に砲列を敷き、地雷、機雷、鉄条網などを敷設して水際陣地を構築し、敵の上陸用舟艇には砲撃を加え、敵兵が上陸してきたら銃撃と歩兵の突撃で敵を撃滅するというものです。
簡単に言うと、上陸する前に敵の数を可能な限り減らすというようなもので、これが政策などで例えて使われるようになり、生活保護の申請でも水際作戦が行われていると言われています。

生活保護の水際作戦はなぜ起こるのか

有名なのは、生活保護の申請用紙を書かせてくれない、申請を受理してくれないなどが挙げられます。これによって死亡事故も起こっているわけなので、只事ではありません。


 


申請者の情報

話を始める前に、今回の申請者の方の情報を軽くまとめておきます。

・うつ病

・無職

・20代

・家出(家庭環境によるもの)

・手持ち金6万円

・会話&文字書き困難(鬱によるもの)

注目していただきたいのは、人との会話と文字を書くことが困難であることです。

これにより、この方は役所職員との話し合いができなく、申請書も書けないので、生活保護の申請が困難なのです。

一応、生活保護はFAXで申し込むこともできるのですが、緊急性を要するのでそんな悠長なことできませんし、何よりその方は文字が書けませんからね。

 

実際どんな感じだったのか

さて、では本題に入りましょう。

申請日の16時ごろ、僕はその方と肩を並べ、役所内に入っていきました。

閉庁ギリギリの時間帯を狙った理由は、相談を長引かせないためです。(結果的にこの試みは成功しました)

役所内の足を踏み入れますと、全体的にどんよりとした雰囲気が漂っていました。壁には録音禁止、撮影禁止の貼り紙が。この時点でやばい臭いがぷんぷんしていましたね…

ここから、生活福祉課(生活援護課)の窓口に足を運び、生活保護を申請する旨を伝えます。

しかし、この時に驚きの言葉が…

 

本当に生活保護が必要なんですか?本当に困っていますか?

 

と。

冷静に考えて貰えばわかるのですが、困っていなければ生活保護の申請になんて行きません。

ともあれ、なんとか

 

そこをどうか…申請だけでもさせていただけませんか…?

 

とゴリ押して、相談室に案内していただくことができました。

役所とバトル!?

相談室に案内され、暫く待機していると受付の方とは別の相談員がやってきます。

まず、僕は窓口の時と同じように、初っ端から「生活保護の申請をしにきたのですが…」と述べました。

すると、どのような状況にあるのかを詳しく聞かれました。同行者の方は病気でうまく喋れないので、僕が事前に同行者の方から聞いていた状況を話しました。

その状況とは、家庭環境の影響により家出状態となり、お金も通帳現金含め数万円と全くなく、鬱を患っていらっしゃるという状況です。

「20代なんだし甘えるなよ…」という方もいるかもしれませんが、すぐにでも保護が必要な方です。

さて、この状況を話せば流石に申請はさせてくれるだろう…と思った矢先、飛んできた言葉はまさかの

これじゃ保護は通りませんね。もっと困ってから来ていただかないと…

というものでした。

これには僕も驚きを隠せませんでした。

だって、申請者の方は明らかに生活保護における保護対象なんですから。

僕が色々と問い詰めてみると

 

鬱だという証拠は?そもそも、上司の命令で決まるから何言われたところでね…

と、あまりにも酷い有様でした。

兎にも角にも生活保護の申請用紙は渡してもらう事が出来たのですが、途中で回収されたり、挙げ句の果てには煽り散らかされたりもしました。

どのような煽りだったのかというと…僕は病気で文字が書けない同行者の方に変わり代筆という形で申請書を書いていたのですが、

 

鬱病だから文字(申請用紙)書けないんですか?関係ないですよね?医学的データはあるんですか?

と、鬱病の方本人の目の前で暴言まがいの事を言ったのです。

この言葉を投げかけられた同行者の方は耐えられなくなりその場から退出してしまいました…

しばらく時間を置くと、申請者の方はたどたどしい足取りで相談室へと戻ってきました。

そこからは、申請用紙を書きながらどこに住むかを決めることになりました。申請者の方はホームレスなので一時的に家を確保する必要があるのです。

しかしながら、ここでもトラブルが…

なんと、無料低額宿泊所にぶち込まれそうになったのです。

これの何が酷いかと言うと、この方はうつ病で人との会話や共同生活ができないと言うのに、4人一部屋のいわゆるタコ部屋で生活させようとしてきたからです。

そのため僕が

「この方は人との会話ができないんです…共同生活なんてもっての外ですし…その環境に身をおけと言うのは無理があるかと…」

と言ったのですが、これがルールだの一点張りで、腰を折らせるのに非常に苦労しました。

役所にお世話になってる身である僕がいうのもなんですが、マジで酷すぎると思います。人徳のかけらもありません。

これは録音してあるので、気になる方はYouTubeで聴いてみてください。


 


なにはともあれ、生活保護の申請をほぼゴリ押しのような形で押し通しました。

役所の方、キレてるのが隠し切れてませんでしたが、いつもあんな感じなんでしょうか…

結局どうなった?

結局、相談には2時間ほどを要しました。もっと長引きそうな雰囲気ではありましたが、閉庁ギリギリの時間帯を狙ったのであちらも早めに終わらせるほかなかったのでしょう。

さて、それからその方はどうなったのかというと、最初数日は残りわずかなお金でビジネスホテル暮らしをしていたのですが、役所とつながっているNPOが保有しているマンションの一室に保護されるととなりました。

最初は劣悪環境である無料低額所にぶち込まれそうになりましたが、なんとか言い訳をしてそこを避けて、一人用の部屋を確保したという次第です。

さらに喜ばしいことに、生活保護の受給も決定したとの連絡がありました。

さらにさらに、この方はかなりピンチな状態でしたので物件探しも一緒に同行してお手伝いしたのですが、そちらもうまく行ったようです。本当によかったです。

しかし、経験と知識が偶然にもあった僕だからなんとかなったものの、この方一人ではかなり厳しかったことは事実でしょう。下手したら、自殺していた可能性すらあります。

僕は手荒なことは嫌いなのですが、この役所には、ガチで反省してもらいたいのでそのうち色々とちょっかいを出すかもしれません。

何はともあれ、申請者の方の問題が全面解決したようで何よりです。一時的に安全な家も確保できましたし、生活保護も通りましたし、物件探しも成功しましたしね。

兎にも角にも、若い困窮者の方々が気軽に生活保護を受けられる社会にしていきたいですね。水際作戦なんて以っての他です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。