こんな細かいことまで!?中野区の「生活保護のしおり」がめちゃくちゃ優秀な件について!

レイジです。
先日、中野区の役所で引っ越しに伴う生活保護の再申請についての話を受けたのですが、その時に生活保護のしおりを貰いました。
生活保護を受ける人は、この生活保護のしおりというものを役所から貰うことがあります。
僕は初めて生活保護を申請した場所は足立区だったのですが、足立区の役所でも中野区同様生活保護のしおりを貰いました。
足立区のしおりには、生活保護とはどんな制度なのかが、とても簡潔に書かれていました。それこそ、ひろゆきさんがYoutubeで語ってるくらいのノリです。
一方、中野区のしおりはめっちゃくちゃ細かく生活保護についての情報が書かれていたのです。
ぶっちゃけ、かなりビビりました。
生活保護のしおりって、生活保護申請時についてくるおまけの紙くらいのイメージしか僕はなかったのですが、ここまで実用性があるしおりが存在するとは思っても見なかったのです。
今回は、そんな優秀すぎる中野区の生活保護のしおりを勝手に紹介していきたいと思います。ネット掲載がアウトだったらこの記事は消します^^;
見た目、目次
見た目はそんじょそこらのしおりと変わりません。大切に保管するよう書かれていますね。

ページを開くと目次が出てくるわけですが、この時点で情報量がやばいです。

保護の種類
目次の次には、保護の種類について記載されています。
それぞれの扶助についてわかりやすく簡潔に書かれていて、とても親切設計です。
特に、医療扶助のメガネについて書いていただけるのは助かります。これ僕も最近まで知らなかったんですよね…

一時扶助
読み進めていくと、一時扶助についても記載されています。
これ、めちゃくちゃありがたいんですよね。
足立区の福祉事務所では一時扶助の存在なんて教えられなかったですし、家具什器費も自分で調べてやっと知ったという感じです。(正確には教えてもらったんですが)
住宅維持費や移送費などの便利な扶助から、期末一時扶助についてまでしっかりと記載しているあたり、かなり信用できそうですよね。

免除になるものについて
生活保護ではお金を払わなくても良い項目が税金やその他諸々にあるわけですが、それらまできっちり網羅されています。
水道代が免除になると言う話は保護を受ける前から聞いていたのですが、いざ免除するにはどうすれば良いのかという詳しい情報になるとネットを漁っても出てこないため、こうやって記してくれるのは非常にありがたいです。

病院に行くとき
生活保護には医療扶助というものがあり、保険が効くものだったらタダで薬をもらったり治療を受けたりできるわけですが、適当に病院に行っても「指定医療機関ではないから無理」と言われたりするんですよね。
つまり、生活保護で病院にかかる時はルールがあるわけですが、ここではそのルールについても詳しく記載してくれています。
自治体によって対応が変わり、困惑しがちな医療券についても書かれているので非常に助かります。

不正受給
不正受給になるパターンや、不正受給となった場合どうなるのかについて語られています。
収入申告の重要性についても語られているので、間違って不正受給をしてしまうという事件も減らすことができそうです。

審査請求
これは個人的に一番驚いたのですが、審査請求についても書かれています。
審査請求とか役所側からしたらめんどくさいだけなので絶対受給者に教えたくないと思うのですが、ここまでくるともはや真っ当すぎて感動すら覚えてしまいます。
まぁ本当はどの役所もしっかり制度については説明すべきなのですが、ケースワーカー自体が把握してないことも多いですし、単純にめんどくさいから説明しないことも多いんですよね。
それに比べると中野区の役所はかなり良心的と言えるのではないでしょうか。

まとめ
こんな感じで、中野区の生活保護のしおりは生活保護法なんて読まなくても良いくらいには情報が詰まっています。
今回ご紹介したのは、しおりのほんの一部分に過ぎません。実際はもっと細かく書いています。
こうなると、中野区の役所には色々と期待してしまうのですが、どうなんですかね。八王子の役所はバリバリルールを破りまくるらしいですが、しおりを見る限り中野区の役所は誠実そうですからね。
とりあえず、中野区の役所は大外れではないことは確かです。大外れの役所だったらわざわざこんなこと書きませんし、受給者が有利になるような情報を与えませんからね。
実際、多くの役所では生活保護のしおりに誤った情報を掲載していることも多いそうです。
生活保護の申請をした人の親族に申請者への援助が可能かどうかを問い合わせる「扶養照会」を巡り、援助を期待できない場合、親族への問い合わせを不要とした昨年3月の厚生労働省の通知が首都圏の1都3県の自治体が発行する「生活保護のしおり」の9割超で記載されていないことが、超党派の地方議員らの調査で分かった。
東京新聞 扶養照会不要なケースの説明、9割超が不十分
いい加減、生活保護の地域による情報格差みたいなのもなんとかしてくれないかなぁと思ってしまいます。もう全て電子化してしまえばいいんですが、トップの人間がアナログのおっさんなので致し方ないんでしょうね…
生活保護を受けるなら、中野区で受けてみるのも普通にありだと思います。
一応言っておきますが、中野区は23区の真ん中の方にあるため、土地が高く、ボロ屋にしか住めないと思うのでそこのところは覚悟しておいてください。それ以外は最高だと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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