【実体験】東京から宮城(仙台)へ!初めてヒッチハイクをやってみた感想!

レイジです。
この暑い季節、世間では夏イベント真っ盛りです。
かくいう僕も夏祭りには毎年参加するような人間です。
しかし、今まで地元の宮城の夏祭りに参加していたものの、東京に越してきてしまったことにより地元の夏祭りには参加できなくなってしまいました。
地元の夏祭りは友人達と集まれる数少ないイベントだったので、できれば参加したいんですよね。
ただ、そうは言っても、東京から宮城にはそこそこの距離があります。300km以上あります。
でも、交通費はかけたくないですし、遠いから諦めるなんてこともしたくない…
そこで、僕の脳裏にある方法が思い浮かびました。
ヒッチハイクすれば良いじゃん!
と。
というわけで、東京から宮城までヒッチハイクしてきました。
持ち物
ヒッチハイクに必要な持ち物は、ホワイトボードとマッキーです。
あとは身なりをそれなりに整えてまともな人間アピールをしておけば準備としては万端と言えるでしょう。
余力があるなら非常食も用意しておきましょう。
スタート地点
スタート地点は世田谷区の用賀駅近くにある用賀SAです。
ここはSAの規模こそ小さいものの、僕の自宅から比較的近く、なおかつ東北方面に続く自動車道が走っています。
今思うともっとちゃんとしたところを選べばよかったかなとも思うのですが、ヒッチハイク自体初めてということもあり、スタート地点に関する知識があまりなかったんですよね^^;
用賀SAは、用賀駅から出て徒歩五分ほどの場所にあります。
しかし、徒歩で入れるような入り口がなかったんですよね。

そのため、僕は柵を乗り越えるような形でSAに入場しました。
本当はこういうことはしてはいけないのですが、このまま彷徨いてても埒が明かないのでこのような手段に踏み切りました。
入場してみると、話に聞いていた通り小さなSAが姿を表しました。
早速、用意したホワイトボードを取り出してアピールを始めます。

この日はかなり暑かったので、歩き回ってアピールするのではなく、日差しを遮れるような場所で突っ立ってアピールすることにしました。

しかし、30分ほど経過しても一向に反応してもらえず…
場所を間違えたのかと思い、近くにいた男性に話を聞いてみるも、東北方面行きで間違いないとのこと。
やはり、そう簡単にヒッチハイクは成功しないようです。
この時、時刻はすでに17時を回っていました。
本当は朝から始めるのが理想だったのですが、昼夜逆転をしているので無理だったんですよね。
このままではここで一晩を過ごすことになるかもしれない…と思っていたその時、救世主が現れました。
一人目:おっさん三人組
声をかけてくれた方は40代ほどの男性で、時間にして50分ほど経過したあたりだったと思います。
「にいちゃん、俺ら福島まで行くけど、よかったら乗っていく?」
と声をかけてもらい、あっさりと乗せてもらうことができました。
これはかなり幸先の良いスタートです。初めてのヒッチハイクでコツも何もわからないので数時間はかかることを覚悟していたのですが、こんな短時間で捕まるなんて((((;゚Д゚)))))))
車に乗ると、声をかけてくれた人を含め、40~50代ほどの男性が3人乗っていました。
話を聞くと、どうやら福島まである別荘に皆でゴルフをしに行くそうです。
車が出発すると、いろいろなことを聞かれました。
なんでヒッチハイクをやろうと思ったのか、今は何をしているのか、なぜ宮城に帰ろうと思ったのかなどなど…
生活保護を受給していると言ってしまうと、ワンチャン過激派が紛れ込んでいて降ろされる可能性があったので、フリーターということにしておきました。
乗せてくれた理由ですが、若かったから、身なりが比較的綺麗だったから、というものでした。
やはり、汚い人は乗せたくないらしいです。あと、できれば女の子を乗せたいと言っていました。
この日は週末で道路が混雑していたのもあって、かなり会話の時間が長くなりました。
会話の中には、生活保護は税金の無駄遣いみたいな話も出てきて、マジで正直に言わなくてよかったなと思いました。
途中で寝そうになったり、スマホをいじりたくなりましたが、それは流石に失礼にあたるため自重しました。
乗せて貰ったからといって寝てしまったり、運転手の迷惑になる行為をすることは厳禁で、ヒッチハイクの最低限のマナーとされている。
wikipedia
大体三時間ほど経ったところで、福島と栃木の境目にある那須高原に降ろしてもらい、別れを告げ、そこから再度ヒッチハイクを始めることとなりました。
皆さん、陽気な方で一緒にいても緊張することなく過ごすことができました!
わざわざ人が多い那須高原にまで連れて行っていただき、また、文字の書き方などまでアドバイスしていただいて本当に助かりました!
那須高原SAで再スタート!

那須高原に着いたのは夜の20時過ぎです。
この時間になると、ヒッチハイクをしようにも辺りが暗いので、結構苦労します。
また、先ほど乗せていただいた男性陣にも、日が昇ってから再開した方が良いということを言われました。
そのため、どこかしらで睡眠をとり、明るくなったら再開しようと思いトイレで休息をとることにしました。
トイレを選んだ理由ですが、外は暑くて虫がわんさかいますし、中にはトイレ以外に寝れるような場所がなかったためです。

しかし、そうが言っても環境が悪いためなかなか寝つけません。
そのため、結局夜の23時辺りを過ぎたところで、ヒッチハイクを再開することにしました。
場所はトイレ前を選びました。外は暗くて見えないし、中ならトイレに寄る人が絶対目にしてくれるからです。
しかし、こちらも30分経過しても音沙汰なし…こんな時間帯にヒッチハイクをしても簡単に人が捕まるわけがありません…
途中でキッズに
ヒッチハイクしてんジャーンwww
と言われたりして、ちょっと蹴っ飛ばしたくなりました。
しかし、ヒッチハイクを嘲笑うキッズを妬んだところで、何かが変わるわけでもありません。
好奇の目に晒されながらも、僕はヒッチハイクを続けます。
でもやはり捕まらない。疲れてるのも相まって、1分が10分にも感じます。
とりあえず3時間は粘るか…
と思った矢先、なんとあっさりと声をかけてもらうことができたのです。
二人目:インテリのおっさん
「仙台まで行くけど、乗ってく?」
そう声をかけてくれたのは、40代ほどのメガネをかけた男性です。
感謝の言葉を告げ、後ろからついていったわけですが、なぜか自販機前に案内されました。
なんと、わざわざ缶ジュースを奢ってくれたのです。
ヒッチハイクなんてただでさえ乞食なのに、こんな手厚い施しを受けるなんて許されていいのでしょうか…
というのは建前で、ご厚意に甘えて普通にリンゴジュースをポチりました。
ジュースを買ってもらったあとは、そのまま車にライドオンです。
先ほどの三人組とは打って変わり、今回は一人だけでしたので、会話をサボるという行為は許されません。
もしもこの男性がヤバい人だったら、かなり辛い会話を続けることになりそうです。
しかし、そんな心配は全くと言っていいほど無意味で、かなり僕と気が合うタイプの人間でした。
この男性はかなりのインテリで、政治、社会、お金、人間心理、ITなどなど、さまざまな面白い話題を提供してくれました。
本当は立場上僕が話題を提供しなければいけないのですが、男性が話し上手なのでそんな必要はありませんでした。
話のペースがゆっくりだったこともあり、三時間近くあった時間も、会話が途切れることはなかったです。
特に面白かった話は「麻雀で一位をとるやつはバカ」という話です。
僕は麻雀をよく知らないのですが、麻雀は一位になるとみんなから狙い撃ちされるらしいです。そのため、賢い人間はあらかじめ二位を狙いに行くんだとか。
この話を聞いて、麻雀をやってみたくなりました。
車に乗せようと思った理由は、眠気ざましと、可哀想だったからというものでした。
わざわざ仙台駅の手前まで乗せてもらったので、本当にありがたかったです。

乗せていただいた皆様方には本当に感謝です!
ヒッチハイクをして得られたもの
お金
ヒッチハイクをすれば交通費が浮きますので、実質お金を得たようなものです。
東京から宮城までは夜行バスを使うと3000円はかかります。
3000円もあれば美味い飯が3食は食えるので、なかなか大きいのではないでしょうか。
行動力
これはよく聞きますよね。
ヒッチハイクをすると行動力が培われます。
しかし、僕は別にヒッチハイクをしても緊張をしたりするようなことはなかったですし、もともとの行動力が規格外のため「行動力がついた!」という実感は湧かなかったです。
ヒッチハイクを初めてすると、顔から火が出るほど恥ずかしいらしいです。悪いことをしてるわけじゃないんですし、何もそんな赤面する必要ないと思うんですがね・。・;
コミュ力
ヒッチハイクは嫌でも乗せてくれた人と話すことになるため、コミュニケーション能力がつきます。
それがどんなに頭がおかしい人でも、車内では逃げ場などないため、話さなければならないのです。
コミュ力は勉強でもある程度はつくのですが、一番は実践だと僕は考えています。
僕のような空気が読めない人間は勉強の方が大事だったりするのですが、一般人からしたらヒッチハイクは絶好の成長機会だと思います。と言っても一般人はヒッチハイクなんてことしないんですがね( ´Д`)
ネットで粋がっているオタクくんこそ、ヒッチハイクで本場のコミュニケーションを体験するべきだと思います。
ヒッチハイクは万人におすすめできない
ヒッチハイクを初めてやってみて思ったのは「割に合わないな」ということです。
調子に乗ってると言われたらそれまでですが、コミュ力も今ではそこそこあると思ってますし、行動力は生まれつきあるので、ヒッチハイクで得られるものがお金くらいしかないんですよね。
でも、ホワイトボードを掲げてる時間とかを考えると、普通に新幹線なり夜行バスなり使った方がいいんじゃないかなって…
実際、僕は東京から宮城まではヒッチハイクで行きましたが、帰りは夜行バスを使いました。
ヒッチハイクをやるのだったら、自分を臆病者だと思い込んでいる人がやればいいのではないかと思います。
そのような人にとってはヒッチハイクは殻を破るのにもってこいの行動です。お金もかかりませんし、簡単に始めることができます。
ホリエモンもヒッチハイクを勧めてましたし、一度くらいはやってみるのもいいんじゃないでしょうか。
注意点として、今のご時世コロナが流行っているので注意が必要です!
乗せてくれた方々曰く、コロナが流行ってるため乗せたい気分になる人は少ないとのことでした!
現にヒッチハイカーは徐々に見なくなっているそうです!
まとめ
運が良かっただけだとは思いますが、ご覧のように東京から宮城くらいであればヒッチハイクで移動することが可能です。
以前、ツイッターに「ヒッチハイクを使えば上京の交通費はかからない」と言った際「実践してみろや」と言われたのでやったというのもあるのですが、参考になれば幸いです。
ヒッチハイクを覚えると、交通費で騒いでいる人たちを「ヒッチハイク」の一言で論破できてしまうのでなかなか面白いですね。
しかし、やはり僕は上京くらいだったら小遣いで夜行バスに乗った方がマシだと思います。
ちなみに、帰りの夜行バスで後ろの席のおっさんが歌を歌ったりポテチを食っていたりしていたのでもう二度と夜行バスには乗りたくないです。なんか安くて早く移動できる新しい移動方法でも出ないかなぁ…
機会があったら、次は沖縄あたりまでヒッチハイクで行きたいです。フェリーの攻略法を考えるのが楽しそうですからね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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