生活保護における引っ越しでの物件選びのポイントを詳しく解説します!

生活保護における引っ越しでの物件選びのポイントを詳しく解説します!

レイジです。

現在、僕は東京都の足立区に住んでいるのですが、中野区に引っ越しする事になりました。

しかし、何も適当に物件を選んだわけではありません。

しっかりと「生活保護受給者にとってどんな家が良いのか」を徹底的に考え抜きました。

先に申し上げておきますが、この記事では東京に一人暮らしで住む前提でお話しを進めていきます。

それほど東京と生活保護の相性は素晴らしいのです。

また、こちらの記事も一緒に読んでいただけるとより理解が深まるかと思います。

*生活保護の引っ越し条件や、引っ越し費用、引っ越しに持って行く方法については後日執筆予定なのでお待ちください。

 

それでは早速、生活保護における物件選びのポイントを詳しく解説していきます。

 

どんな物件が良いのか

生活保護受給者は、仕事をしていない人がほとんどなので家にいることが多いです。

また、お金は結構限られているので節約が基本になります。

それを踏まえた上で僕が思う良い物件について語っていきます。

家賃、管理費(共益費)

東京住み、主に23区の1級地の1の場合、住宅扶助は53700円まで出るのでそれのギリギリを狙います。

なぜなら、家賃は高ければ高いほど家の質が高くなる可能性が高いからです。

管理費、共益費はある程度なら超えても問題ありません。

僕としては、4000円くらいまでだったらなんとかなると考えています。

例えば、家賃52000円の管理費4000円の場合、住宅扶助の53700円をオーバーしてしまいますが、差し引き2300円を自腹で払うことにより住むこと自体は可能です。

ただ、6万円台のようなあまりにも53700円からかけ離れている家に住むのはおすすめしません。

というか、そもそも役所が認めてくれないと思います。 

 

家賃が53700円を超えている物件でも、超えた分の金額を大家と相談し、管理費、あるいは共益費に回してもらうことも可能です!
例えば「家賃55000円、共益費0円」の物件の場合「家賃53700円、共益費1300円」のようにしてもらえます!
ただ、交渉力や運は必要になってきますし、「家賃55000円」のように住宅扶助ギリギリを超えているところは、生活保護を避けるためにあえてその家賃にしていることもあるので注意が必要です!

広さ

僕が情報を集めた限り、生活保護受給者は家にいる時間が長いです。

そのため、家の環境はなるべく快適でなければいけません。

そうなってくると、家の広さも重要になってきます。

家全体の広さで言えば15㎡(8畳)、居住スペースは8㎡(5帖)は必要になってくることかと思います。

とは言っても、狭くてもベッドや机を置いて生活できるくらいの広さだったら全然問題ありません。

現に僕は狭っ苦しいシェアハウスに住んでおり、机と椅子を置くだけで部屋の半分が埋まるようなところで生活していますが大して不便は感じません。

ただ、あまりにも部屋が狭すぎると、役所から健康で文化的な必要最低限度の生活ができないとしてNGを食らう場合があるので気をつけましょう。

 

例えばですが、こんな感じの物件でも特に不便することはなさそうです。

 

防音

言い方は悪いですが、家賃が安い家というのは民度が悪いことが多いです。

生活保護受給者は、住める家が必然的に安い家になるので民度が悪くなることが予想されます。

また、先ほども述べたように、生活保護受給者は家にいる時間が多くなることが予想されます。

そのため、まずは防音は欲しいところです。

気にならない方はいいかもしれませんが、僕は寝ている時や集中している時に周りの馬鹿騒ぎが聞こえたりするのは嫌なタイプです。

そして、防音性能というのは大雑把に『木造→軽量鉄骨→鉄骨→鉄筋コンクリート』の順番で高くなると言われています。

なので、ある程度の防音性能が欲しい方は鉄骨あたりを選ぶのが妥当です。

鉄筋コンクリートは高いのでキツイかもしれません。また、仮に鉄筋コンクリートだとしても線路沿いや公園沿いだと外部から音が聞こえてくる可能性が大なので注意が必要です。

ガス

家庭のガスには大きく分けて2種類に分類できます。

ひとつは、製造所で製造したガスをガス導管を通じて各家庭へ供給する都市ガス。もうひとつは、ボンベに入っているLP(プロパン)ガスです。

生活保護では使えるお金が限られているので節約を心がけたいところです。

そのため、ガスは都市ガスを選びたいところです。

 

プロパンガスだとなんかダメなの?プロパンでちょー家賃安い物件見つけたんだけど…

 

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、僕としてはプロパンガスはおすすめしません。

なぜなら、プロパンガスは都市ガスに比べると料金が約2倍と圧倒的に高いからです。

enepi 2022年 ガス料金相場

なんでこんなことが起きるのかというと、プロパンガスは昔から自由料金制だからです。

つまり、ガス会社で勝手にガスにかかるお金を決めちゃって良いってことです。

そのため、安い物件で情報弱者を釣ってガスの自由料金でとんでも料金をとって、それを大家と分け合うみたいな連携プレーをしている可能性が高いんですよね。

一応、2017年には都市ガスも自由になったわけなんですが、いまだに名残が強いせいかプロパンのが暴れ回っています。都市ガスでめちゃくちゃお金取られたって話は聞かないので大丈夫だと思います。

都市ガスは、2017年4月まで規制料金制でした。「規制料金」とは、国の認可が必要な料金のことで、都市ガス会社は必ず「総括原価方式」という方式で料金を設定する必要がありました。規制料金の場合、消費者は都市ガス会社を自由に選ぶことはできず、地域ごとに決められた都市ガス会社を契約する決まりになっていました。

Selectra 都市ガスの料金システム

洗濯機置き場

洗濯機置き場がないと毎回コインランドリーに行く手間が増えるので大変面倒です。

室内でも室外でも良いですが、洗濯機置き場自体はほぼ必須だと思います。

都営地下鉄沿い

東京民の生活保護受給者には都営交通無料乗車券なるものが渡されます。

これは、都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーを無料で使うことができるカードのようなものです。

これさえあればお金をかけることなく大きなエリアを動き回ることが可能です。

具体的には、板橋区、江戸川区、中野区、文京区あたりがおすすめですかね。

治安

治安もよっぽどじゃなければ良いかな〜とは思ったのですが、足立区に住んでみて確信しました。

治安はやばいところはマジでやばいです。

生活する上で「治安わるっ!」って感じないレベルの場所に住めれば上出来だと思うのですが、とりあえず東京においては足立区さえ避けとけばなんとかなると思います。

足立区を綺麗に避けたら、あとは治安が悪いエリアに当たらないことを祈りましょう。運ゲーです。

ちなみに、東京では文京区が一番治安が良いらしいです。

日当たり

何度も言うように生活保護受給者はヒキニートが多いです。

そのため、外に出る機会はあまりありません。

そうなると、日光を浴びる機会が少なくなります。

日光を浴びる機会が少ないと、体内でセロトニンが分泌されずに、鬱っぽくなりやすいです。

なので、できれば日当たりが最も良いとされる南向きの家を選びましょう。

別に無理に南じゃなくても東でも西でも良いのですが、北向きはよほどじゃない限りおすすめしません。

その他(階数、風呂トイレ別、ネット環境、福祉事務所への距離)

これらは余裕があったらって感じです。

生活保護を利用する上では福祉事務所に行く機会が増えるので、なるべく近ければ近いほど良いわけですが、よほどのど田舎でもない限り福祉事務所なんてそこらへんにあるので大丈夫です。

ネット環境は、家に備えおきのWi-Fiを導入できない家がごく稀にあったりしますが、よほどじゃない限りは起こり得ないので気にしなくて大丈夫です。

階数や風呂トイレ別は人によると思います。

一階だと防犯が難しかったり、虫が入ってきたりする可能性が高いです。

逆に高すぎると虫や防犯は心配無用ですが移動が辛いです。

風呂トイレは一緒だと掃除がだるいです。

また、生活保護では場所によっては入浴券なるものが配布されることもあります。

ただ、これは基本的に家に風呂がない人のみっぽいのであんまアテにはならないかもですね。

板橋区生活保護世帯に対する入浴券支給事業実施要綱

まとめるとこんな感じ

家賃53700円以内(東京)
管理費、共益費多くて4000円
ガス都市ガス
防音鉄骨、鉄筋(コンクリ)
洗濯機置き場ほぼ必須
階数2階~3階がおすすめ
風呂トイレできれば別がよき
治安足立区を避けよう
広さ全体15㎡/居間8㎡
日当たり南が良くて北はダメ
ネット環境ほぼ気にしなくていい
福祉事務所までの距離1km以内
都営地下鉄徒歩20分以内

不動産、大家との交渉

理想の物件については語ってきましたが、ここからは不動産、大家との交渉のポイントです。

生活保護を受けているとどうしても審査に通りにくいです。

特に、生活保護×精神病の場合はほぼほぼ無理です。

物件を借りる際、不動産との交渉は避けられないものです。

この交渉が生活保護での家探しで一番気をつけるべき点です。

では具体的にどうすれば良いのかという話ですが、自分がまともな人間であることをアピールするだけで良いです。

不動産や大家が一番恐れているのは、精神病の入居者です。

そのため、精神病がある方は精神病を隠すことが大事になってきます。

ただ、あまりにも重度な精神病の方は隠してはいけません。なぜなら、周りの人に迷惑をかけてしまうからです。

不動産や大家は精神病の知識なんてろくにないため、例えば、躁鬱病と聞いただけで「暴れ回るやばいやつ」だと思ったりします。

簡単に言えば、精神病にはレベルがあるわけです。レベルが低い人は周りの人に迷惑をかけるようなことはほとんどないはずなので、隠すのが一番だということです。

また、精神病を持っていない方も油断してはいけません。

あちらからしたら、生活保護を受けているというだけで「実はヤバいやつなんじゃないか?」と思ってしまうことがほとんどです。

「なぜ生活保護を受けているのですか?」と聞かれた場合は「コロナで仕事を失いました」のように、なるべく健常者のように見える立ち振る舞いをすることが大切です。

ここで「変わり者で社会に馴染めないからです」みたいに言ってしまうと「社会に馴染めない=やばいやつ」みたいな捉え方をされてしまい、審査が落ちがちです。

生活保護を受けている理由を聞かれたらなるべく健常者に見えるような回答をする。

精神病の有無を問われたらよほど重症でもない限りは隠す。

保証人、緊急連絡先

保証人は保証会社を、緊急連絡先は家賃滞納の際に代わりに払う義務などはないので適当に知り合いにでも頼みましょう。

もし緊急連絡先がいないようでしたら僕のTwitterのDMまで連絡していただければなれます。

物件の探し方

せっかくなので、僕がどんな感じで家を探したのか再現してみようと思います。

使うサイトは主にスーモかホームズです。今回はスーモで行きたいと思います。

まず、地域を決めましょう。都営交通無料乗車券を活用できる、都営大江戸線で調べてみます。

 

そうしたら、物件の情報を入力していきます。

とりあえずは下記の画像の通りにチェックを入れていただければ大丈夫です。

賃料は5.5万以下で探しましょう。

 

 

入力が終わったらあとは検索です。

 

 

ここからひたすら物件を探しまくります。

もしも都営大江戸線で見つからなかったら、都営三田線にしてみたり、それでも見つからないようでしたら都営地下鉄を諦めるのも一つの手です。

そして、場合によっては「生活保護可」と書かれた物件が見つかることがあります。

その物件はほぼ100%審査に通りますが、何か訳ありだったりする可能性もあるので注意しましょう。

良さげな物件が見つかったら、自分が望む条件に合っているかしっかり確認しましょう。見落としがあったりすると後々面倒です。

不動産会社も物件によっては複数選べることが多いので、なるべく近いところを選びましょう。

また、生活保護に理解がない不動産は基本無能なので変えた方が良いです。

 

不動産選びを間違うとこちらが生活保護で物件が限られていることを良いことにクソ物件を押し付けてきます。実際やられてめちゃくちゃだるかったです…
嫌な時は思い切って断るか、そのまま逃げちゃいましょう!

 

ちなみにですが、役所から家の広さを指摘されることがあります。

僕のところの場合は面積15㎡以上が条件のようです。これ以下は許可できないと言われました。

これは人によって違ったりするようなのですがあくまで目安として抑えておいてください。

NPOを使うのはアリ?

自分で家探すのめんどくせーって人はNPOを頼れば勝手に家を手配してくれるわけですが、貧困ビジネスにぶち当たる可能性があるので基本的にはおすすめしません。

少なくとも、僕が利用している「リアルライフ」はやめておくべきです。

噂によると、つくろい東京ファンドというところが結構良いらしいです。

実際、TwitterのDMにもそこに満足な住居環境を提供してもらえたとのメッセージをいただきました。

 

面倒臭いのはわかりますが、家は人間にとってかけがえのないものなので真剣に自分で探すことをおすすめします。

まとめ

東京の一人暮らしにおける生活保護物件探しはおそらくこの記事一つを読むだけでいけるでしょう。それだけ自信があります。なんたって物件探しや勉強に50時間以上は費やしましたからね。

また、この記事は僕の実体験に基づくものとなっており、嘘偽りは一つも書いていないのでご安心ください。

他にも何か質問がありましたらブログのコメント欄やツイッターまでお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。