【受けて良かった】未成年が生活保護を二ヶ月間受けてみての感想

【受けて良かった】未成年が生活保護を二ヶ月間受けてみての感想

レイジです。東京で生活保護を受けて二ヶ月が経過しました。

今回は、実際生活保護を受けてみてどんな感じなのか、なぜ受けたのか、メリットやデメリット、満足できるのか、大変なことはあるのか、などなど、様々なことをお話ししていきたいと思います。

結論からお話ししてしまうと、受けて大正解だったと思ってます。

生活保護を受けた理由

理由は様々です。

最初の記事では「時間が欲しいから」と大雑把にしか語っていないのですが、実家から脱出したかったからというのもあります。また、生活保護自体に興味があったという好奇心もあります。

「実家住みじゃなくても働けるだろ!」という声は必ずあると思います。まさにその通りでして、これは僕の甘えでもあります。

しかし、高卒の何の能力もなく資格もない未成年が誰にも頼らず満足に生活するのはかなり厳しいのも事実です。

生活保護で感じたメリット

生活保護で実感したメリットをお話ししていきます。

1、生活が保障される

第一にこちらです。生活保護の最大のメリットでもあります。

みなさんご存知の通り、日本人である限り、健康で文化的な最低限度の生活が保障されます。

これにより、病気で働けない人や、働きたくない人、収入が少ない人でも普通の生活はできるわけです。無能なので働いても全く収入が得られない僕からすると、素晴らしい制度だと思います。

もちろん、最低限度の生活なので極端な贅沢はできません。

ただ、生活扶助費という、自由に使えるお金が6、7万円ほど渡されるので十分だとは僕は思います。

食費や雑費、通信費などの生活に必須な費用を鑑みても、3万円くらいは自由に使えるお金があります。働いてないのに毎月3万円貯金できるって十分だと思うんですよね。

社会人の貯金額を見ればわかります。また、生活保護が貯金しすぎては行けないというものもないと思います。お金がない状態で自立しても、苦しくなって、すぐに生活保護生活に逆戻りです。

マイナビニュース

10代以上の個人1014人に毎月の貯金額を尋ねたところ、「1万~3万円」が29%でトップ。以下、「3万~5万円」が19%、「1円~1万円」14%と続き、計62%が毎月1万~5万円を貯金していることがわかった。このほか、「0円」という人が10%いた一方、「20万円以上」と高額の貯金をしている人も2%いた。

貯金額、月「0円」が1割 – 最も多い金額帯は?

いうならば、生活保護は一部の人が好き好んで使っている条件付きのベーシックインカムのようなものです。

ちなみに僕はベーシックインカムには反対です。働きたい人間より働きたくない人間の方が多い以上、導入したら日本が衰退するのは見えきっています。生活保護を抜け出せる人が全然いないのもそれが理由です。

2、働かなくても良い

これも大きいです。労働に悩まされている方は、今の時代とても多いです。社会人の3割が精神疾患なのも、自殺者が年々増加傾向にあるのも、過酷な労働環境が絡んでいるといえると思います。

僕が最近読んだ、ナタリー・ゴールドバーグという詩人の方が書いた本の一説に

「昔の私は、自由とは自分のしたいことをすることだと思っていた。しかし、本当の自由とは、自分が誰であり、この世における使命がなんなのかを知り、それをひたすら実行することだ」

とあります。これに僕は驚きました。自由と聞いたら、誰だって自分の好きなことをやりまくることだと思うでしょう。しかし、よく考えてみると、それは違うのかもしれません。

なぜならば、世の中の資産家、医者、大物、天才と呼ばれる方々は巨万の富を得ても仕事をやめようとはしません。お金を得て、遊んで暮らしたいだけならとっくに仕事なんてやめているはず。論より証拠、とはまさにこのことです。

何かに没頭できる仕事を見つけている方はいいでしょう。ただ、世の中の労働者の大半がやりたくもない仕事をしていることがほとんどです。やりたくないことをやって、楽しいわけがないのです。

そして、僕も現在、本当にやりたい仕事を探しています。なので、今の僕の生活保護期間はさしずめ勉強期間、就活期間と言ったところです。

たまに、死ぬまで生活保護を受けるつもりでいると誤解されることがありますが、そんな人生はおそらくつまらないと予想されるので、ないです。

また、生活保護の就労指導に関しては普通に回避できますので、そんなに気にする必要はないです。

3、医療費無料

生活保護には医療扶助というものがあり、医療費がかかりません。これが素晴らしいです。

僕は今までに、お金をケチって病院に行かずに体や精神を壊していく人たちを見てきました。生活保護では、そう言ったことが起きないのです。

医療扶助については別記事でお話ししていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

4、時間がある

仕事をしなくても生活ができるため、大半の受給者は仕事をしていません。仕事をしないことによって何が起きるのかと言いますと、莫大な時間が得られるのです。

例えるなら、毎日が夏休みのようなものです。それに、収入が加わったような感じです。

時間は最大の資源ということは、数々の偉人、天才が語っています。実際、僕もそうだと思います。

この時間の使いようによっては、眠っている才能を引き起こしたり、さまざまな行動をするきっかけになるでしょう。時間の主な使い方として、理想は勉強ですが、たとえ、時間を全てゲームに注ぎ込んだとしても、ゲームがとてつもなく上手い人として、仕事にできるかもしれません。

5、払わなくていいものが増える

生活保護は国民年金、住民税、医療費、NHK受信料などが免除になります。

これにより、かなり支出が減るため、お金が手元に残りやすいです。生活保護を一度受けると、税金が免除になるだけでこんなにお金が貯まるんだな〜と実感します。

生活保護で感じたデメリット

1、世間体が良くない、罪悪感を感じやすい

生活保護は国民の税金によって暮らしているわけなので、世間体が良くないです。

「俺らが食わしてやってるんだから調子のんじゃねーぞ!」みたいなコメントとか、ネットでよく見かけます。ごもっともです。

このような批判を浴びせられる機会が多いため、罪悪感を感じやすいです。

ただ、不正受給や贅沢をして文句を言われるのはわかりますが、「生活保護を受けているから悪」と捉える人が多いのは、なんとかしていきたいですね。一般ピーポーに人気なひろゆきさんが生活保護を肯定してくれたおかげで、立場はだいぶ良くなったので感謝です。

数年前、「生活保護」をめぐって、日本中が大論争になりました。生活保護の「不正受給」が話題となり、「働けるのにズルい」「怠けているだけだ」と、怒り出す人がたくさん出てきたんですね。

そんな時代もあったのですが、今や、日本が不況であることは当たり前となり、コロナによってダメージを受けた人も増えたことにより、生活保護に対する世間の印象も変わってきたと感じます。

ダイアモンドオンライン ひろゆきが語る「生活保護が存在するメリット」

2、能動的でないと友人を作りにくい

友人然り、恋人然り、人間関係は学校や仕事で広がっていくことが多いです。

そのため、家に篭りがちな生活保護民は孤独になりがちです。

実際、とある生活保護Youtuberが生活保護で一番恐ろしいのは孤独だと述べていました。

そこで生活保護受給者は、インターネット、SNS、オンラインゲームなどで緩い人間関係を築くのが良いかもしれません。ネットは匿名性がありますし、わざわざ自分が生活保護を受給しているなどと語る必要はないのですから。

3、移動手段が制限される

生活保護を受けていると、移動手段が制限されます。車が持てません。

そのため、移動は主に徒歩、自転車、バス、電車になります。僕は東京に住んでいるのもあってか、自転車の必要性は感じていません。車がないとどこにも行けなかった田舎時代と比べると、本当便利で驚きです。

例外として、田舎で移動が困難である場合などは認められることがあります。しかし、それ以外だと厳しいのが現実です。

また、過去に、友人から車を借りていて生活保護が取り消された事例がありますので、誰かから借りるというのも難しいかもしれません。

まぁ明確な基準は存在しないので、結局はケースワーカーガチャみたいなところはあります^^;

4、住む場所が実質制限される

生活保護はどこでも受けられるわけですが、田舎と都会では生活の快適性にかなりの違いが出ます。

田舎が好きな方、田舎住みの方は、都会と比べるとどうしても生活が厳しくなりがちです。

先ほども述べたように、移動手段であったり、また、支給額も変わってきます。そして、都営交通乗車無料券というものも渡されるので、これらが使える地域に住むとなお恩恵を受けることができるでしょう。

生活保護は、都会に行けば行くほど裕福な暮らしができると思っていただいて大丈夫です。僕は生活保護の知識がある程度あったので、東京に向かいました。

都営交通無料乗車券については、東京に越してきたばかりで、まだ使い方をよく把握できていないので、ある程度理解してきたら、どのような使い方をするのが一番なのかなどを書きたいと思います。

5、極端な贅沢ができない

生活保護では、住宅扶助が53700円、生活扶助が6~7万円と、計画的にお金を使わなければいけないので散財や、贅沢はできません。

ただ、贅沢ができないだけであって、節約しまくらないといけないかというとそうではないのでご安心ください。「生活保護は金がなくて辛い〜」と嘆いている受給者の方もいらっしゃいますが、正直、僕からすると生活保護でお金が足りなくて辛いっていうのはよくわからないです。人それぞれなんでしょうね。

実際に生活保護を受けてみてどうなのか

個人的には、最高です。今が人生で一番裕福な暮らしができているまであります。

そもそも僕は異端なので、働いてても社会に馴染めません。学校生活でも馴染めていませんでした。そのため、生活保護最大のデメリットとも言われている孤独が大して気にならないというのがあります。悲しいですね;;

ただ、万人におすすめというわけではなく、僕は貧しい生活を送ってきたので、生活保護で満足できているという可能性も否めません。生活レベルが高い人からすれば、生活保護なんてごめんかもですので、あくまで生活をしていく上で困っている人がおすすめです。

生活保護に対する不満点

特にないです。確かにデメリットはありますが、それを上回る圧倒的なメリットが凄まじいためです。

ただ、生活保護があまりにも便利すぎて恐ろしくなることはあります。学歴も資産も性別も年齢も関係なしに誰でもこの環境が保障されてるって、控えめに言って頭おかしいです。(良い意味です)

また、「就職しないと履歴書に穴開くやんw」と言われることもあるのですが、そもそも僕は人と一緒に働くのは限りなく向いていないので、どこかに就職するということはないと思います。下手に就職しても、会社を壊すだけでしょう。

まとめ

以上です。生活保護は大変というのは、完全にデマだったんだなと思います。

なんでもそうですが、やはり自分で学び、行動してみるのが大事なんだなと実感しました。家族は生活保護を受けることを反対されたのですが、受けて良かったです。

事実、生活保護は2%しかいませんからね。日本の環境でこれってめちゃくちゃ少ないですよ。そんな中から正しい情報を得るのは難しいので、ロクな情報がないのも仕方ないのかもしれません。

余談ですが、僕のブログの読者は、Twitterからの流入が98%です。ただ、この方達って、すでに情報を知っている方達なんです。

本来、僕が本当にターゲットとしているのは16~24歳あたりで人生に悩んでいる方です。本当に情報が必要な人に、僕の情報が届いてくれることを祈ります。

なのでGoogleさん!「生活保護を受けたいけど借金が!?これじゃ受けられない!借金を減らしたいならこちら♪」みたいな詐欺まがいのブログをトップにあげないでください!

ここまで読んでいただきありがとうございました!