白黒ではなくグレーという選択、正義や悪は存在しない

良いこと、悪いこと、正義、悪、世の中はみんな白黒つけたがるもの。しかし、ここで僕は声を大にして言いたい!白と黒の中間のグレーを取ったら最強じゃないか?と。そして僕はその考え方や行動を常日頃から実践しています。言い方を変えるならば何色にも染まらないと言った感じでしょうか。
今回は、そんなグレー思考についてお話ししていきます。グレー思考という単語は僕が勝手に考えましたが、似たような考え方をしている人はきっといらっしゃると思います。暇つぶし程度に読んでいただけると幸いです。
正義や悪という概念はほぼ気にしなくていい
正義と悪、よく聞く言葉です。最近では「日本の政治は悪だ!この世に命を産み落とすやつは悪だ!」なんて言われてるくらい善悪は波乱を極めています。命が悪とかスケールが大きすぎて正直ついていけませんorz
突然ですが、僕が好きな善悪の話にこういうものがあります。
『あるところにAさんとBさんがいます。ある日Aさんは不注意により交通事故を起こしてしまい、Bさんを轢き殺してしまいました。Aさんは自分の行いを深く後悔し、刑務所で罪を償いました。そして出所の日、AさんはBさんの遺族に刺殺されました。
死に際、Aさんはこう思いました。
「自分は深く反省した。二度とあんな過ちを起こさないと心に誓った。なのになぜ殺されないといけないんだ。」と。
一方Bさんの遺族はこう言いました。
「あなたには悪気はなかったのかもしれないが、自分は大切な家族を失った。想像を絶する悲しみだ。その辛さをあなたの家族にも味わってもらう。それでしか満足できない。」と。』
この話を聞いて、あなたはどちらが正義か悪かはっきりと答えられますか?元はと言えば、不注意とはいえBさんを轢いてしまったAさんも悪いですし、罪をしっかり償い反省したAさんを殺したBさんも悪いです。
つまり誰かにとっての正義は悪であり、誰かにとっての悪は正義なんです。
とある本の著者が一番嫌いな言葉は「正義」だと言っていました。正義を武器に悪意を押し付けてくるから人たちがとても不快だからだそうです。実際、正義を良いことにミスや過ちを犯した人を必要以上に叩く文化が日本にはあるとのこと。正義ならばいじめも許されるのかという話です。
悪人ならば勝手に懲罰を加えてよいかといえばそうではありません。
死刑執行を専門に行う者がおり、懲罰を受ける者には一定の規律があります。もしも誰かがこの死刑執行者の代わりをする者がおり、一定の規律を守らず、自分流のやり方を貫き、殺したい者を好きに死刑に処するようであれば、それは素人が大工の名匠の代わりに大樹を切るようなものだとしています。素人が大工に代わって木を切れば、ほとんどが自分の手を傷つけてしまいます。
心が鎮まる老師の教え
僕はこれらの話を聞いて善悪は本当にくだらないと思いました。善悪という言葉を自分の都合の良いように利用している人がほとんどなのだな、と。
ただ一つ言えるのは、正義でも悪でも人を傷つけることは悲しみしか生まないと言うことです。傷つけると言うのは物理的、精神的な意味合いどちらも含んでいます。宗教じみているかもしれませんが、事実、人の悲しみは痛みにより生まれることがほとんどです。
なので人を傷つけることさえ避ければ俗に言われる良いことでも悪いことでもなんでもして良いのではないかと僕は思います。
その人が振りかざしている「正義」や「常識」のことを、誰もが正しいと判断するとは限りませんし、その人にとっては「正義」であっても、他の人にとっては「身勝手でハタ迷惑な言いがかり」を押しつけているようにしか感じられない場合もたくさんあるでしょう。
つまり、「間違った正義」や「間違った正論」を振りかざす「ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー」も決して少なくないということです。なかには、そういう(間違った)正義・正論を「都合のいい大義名分」にして、確信犯的に相手へ攻撃を仕掛けている「ウォーリアー」もいます。
ダイアモンドオンライン 正義の名のもとに…
良い行いと悪い行いのメリット、デメリット
グレーについてお話しする前に良い行いと悪い行いのメリット、デメリットについて少しお話しします。
良い行いと言われることは短期的にメリットが見込めませんが、長期的なメリットが見込めます。ここでいう良い行いとは、世間一般的に良いことと言われている行動。例えば、人助け、環境保全などです。
僕の知る限り日本では良い行いをする人は少ないです。先ほども述べたようにメリットがすぐに回ってこないからです。
例えば、少しゴミを拾ったところでお金がもらえたり名声を手に入れたりなんてことはそうそうありません。良いことは簡単にお金にはつながりません。しかし長期的に見れば必ずと言って良いほどいつかは日の目を浴びます。
一方、悪い行いは短期的なメリットが見込めます。しかし長期的なメリットは見込めません。
例えば詐欺、これは悪い行いです。しかし簡単にお金が稼げます。かといってずっと続けていたらいつかは捕まってしまうでしょう。
要するに良いことと悪いことは一長一短なんです。炎上系なんてジャンルが根付くのもこのせいです。悪いことにメリットがなかったら誰もやりません。かと言って良いことをするのはハードルが高い。しかし僕は思いました、グレーなら良いんじゃないかと。
グレーなこととは?
ここからグレーの話です。
最近、アニメの切り抜き動画が流行っています。あれは正直アウトなわけですがいろんな人がアニメを知るきっかけになり大勢の人の役に立ちます。法的にはよろしくないのですが結果として製作者側も得をすることがほとんどです。
そして僕が以前書いたYouTube premiumが200円で済むよ!と言う記事。あれも正直グレーですがめちゃくちゃ役に立つんじゃないかなと思うんですよね。
また、健常者の生活保護もグレーです。おそらく僕は生活保護者の中でもかなりの健常者に入るかと思われます。すぐにでも働けますし、精神疾患も持っていない。勉強をしたいからという理由で保護を受けてます。国によって想定されている用途で生活保護を受けているわけではないのです。
しかし、自分で言うのもなんですがこの生活保護の活用はかなり現実的だと思うんです。高卒で低賃金で働くより、生活保護でひたすら勉強しまくる。大学に行くお金なんてとても払えませんし、奨学金のデメリットが大きすぎます。最悪自己破産がありますがそのカードはできることなら使いたくはない。まぁ僕の場合大学なんていける頭ないんですが
日本は労働面では頼りないですが福祉制度は充実してます。それを最大限生かした方法なのではないかなと。
グレーなことは人に役に立つ
グレーというのは、法律ギリギリなことやアウトなことを有意義に使おうって思考なわけです。
「これは良いこと!悪いこと!」のような価値観で生きていると視野が狭くなり生きにくくなってしまうのではないかな〜と僕は思います。ネットでよく見る二次創作だって大体がアウトなやつばっかです。しかしここで「法律で禁止だからやめろ」ってなったらみんな楽しめなくなりますよね。その創作元のコンテンツの集客効果も薄れてしまいます。
めちゃくちゃ唐突ですが、アダルトコンテンツってあるじゃないですか。ネットで調べると出てくるような…あれってほぼ全部アウトですよね。まぁ利用している人もみんなアウトなの承知で使ってるんだと思います。では、アウトなのでアダルトコンテンツ関連の違法サイトは全て閉鎖した方が良いのでしょうか?答えはNOです。
とあるアダルトコンテンツの製作者さんが違法でも良いから掲載してくれって言ったんです。結果的に違法視聴などがコンテンツの普及につながるからだそうです。ただ、なかなかこういうことは大声では言えないとか。
要するに皆さんに何を伝えたいのかというと、寛容になろうということです。法律に触れるから悪とは限らない、視野を広く持つことによって何が正しくて何が悪いなんていうくだらない議論に時間を費やし人生を無駄にすることを避けられます。
まとめ
正義だ悪だなんて下手に言い出さない方がいいです。余計な敵を作ることになります。
もし自分と正反対の意見を持っている人を見つけたのならば、話を聞いてみましょう。もしかしたら新たな価値観が芽生えるかもしれません。もし合わないと感じたら文句や批判を浴びせるのではなく潔く撤退しましょう。それがお互いにとってベストな選択です。
現に僕は生活保護者で非難を浴びやすいです。なので下手なことは言わないよう心がけています。たまに生活保護者で働いている人を見下すような発言をする方がいますが、ろくなことにならないので気をつけましょう。
ということでここまで読んでいただきありがとうございました。今回の記事は一個人の考え方程度に楽しんでくれると幸いです。
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