生活保護を受けることは悪いことなのか?19歳現役生活保護受給者が考えてみる

レイジです!
生活保護バッシング、なかなか無くなりませんよね。
ですが、最近の不景気により生活保護を利用する人が増え、よからぬ偏見もなくなってきつつあります。本当に喜ばしいことです。
しかし、もっと多くの人に生活保護のことを知ってもらいたいというのが僕の気持ちです。
生活保護バッシングはなぜ無くならないのか?どうすれば無くなるのか?生活保護は悪なのか?などなど、僕なりに色々調べ、考えましたので早速お話ししていきます!
バッシング理由
不正受給
生活保護で度々話題になる不正受給問題。しかしこれは一部の人が不正受給しているに過ぎません。生活保護の不正受給率は保護費全体の0.4%しかありません。これに対して
「生活保護は不正受給がまかり通っている!生活保護はクソだ!」
という人がいます。ここでもう一度考えてみてください、0.4%ですよ。
例えば、生徒数が200人の学校Aがあったとします。ある日、その学校Aから犯罪者が出てしまった。なのでこの学校Aは悪人を生み出す悪い学校だ、とはならないはずです。
人の悪事というものには内的要因だけではなく外的要因が絡んできます。この場合、学校の教育が悪いという方もいますが、他にも理由は考えられますよね。もしかしたら親の教育が悪かったり、友達にそそのかされたり、はたまた住んでる場所自体治安が悪かったりと。
極端な話、「東京で連続殺人が起こりました。なので東京は悪いところです。」と言ってるようなものです。
一括りに生活保護者全体が悪人とされるのは、本当に支援が必要な人にとってとても悲しいことなのです。
日本の労働者いじめ
これが一番大きい要因だと思います。大人になると大半の方が企業で働きますよね。しかし、全ての人が満足できる仕事に就けるとは限らないのが現実です。
「あなたは、日々の仕事に喜びや楽しみを感じていますか?」と尋ねたところ、日本では「はい」が77.1%、「いいえ」が21.4%となり、116カ国中での順位は95位だった。ランキングのトップ3を見ると、「はい」が最も多かったのは「エルサルバドル共和国」(96.7%)だった。2位は「ネパール連邦民主共和国」(95.7%)、3位は「マルタ共和国」(95.5%)となっている。
キャリアニュース
生活保護を受けている僕からすると、日本は労働者に対するいじめがひどいように感じられます。派遣会社の理不尽な非正規雇用が横行し、国は公務員に副業をさせず、新卒の給料は少ない。必死に頑張って待っているのがこの結果って馬鹿げてますよね。頑張りが足りない、とかではなく、ある程度の頑張りで裕福な暮らしができないのがおかしいのです。そのうち暴動が起きてもおかしくないのではないでしょうか。
ではここからどうやって生活保護者へのバッシングに繋がるかというと、働いてるのにも関わらず生活保護受給者以下の暮らしをしている人が多いからです。頑張って働くより、ぬくぬくと生活してる方が裕福だなんて。もし自分が労働者の立場だったら怒っても無理はないです。これがまかり通る世の中がおかしいんですがね…
ではなぜ労働者いじめは無くならないのでしょうか。なぜ労働者は仕事以外の道を選ばないのでしょうか。
労働問題
奴隷が当たり前の世の中
今も昔も世の中は支配層と奴隷層に分かれています。現代の日本でいうならば、やりたくもない労働をしているのが奴隷層の人間です。そしてその奴隷層が圧倒的に多いのが問題です。
「奴隷って言い方は失礼だろ」とツッコまれそうですが、やりたくもないことをやっている人間が奴隷じゃなくてなんなんですか?と問いたいです。僕が調子に乗っているわけではなく、社会人の自殺の原因のほとんどが仕事によるものという異常なデータを元に言っています。自殺でこれなので、仕事が理由で精神を病んでいる人はもっと多いはずです。
仕事や就活がうまくいかなくて自殺するなんてどう考えてもおかしいです。仕事は人生を豊かにする手段の一つに過ぎません。
洗脳教育
小さい頃は勉強をして、大きくなったら働く。というのが僕たちの常識です。
そして、職に就かない選択をすると咎められます。まるで人生のレールから外れたら死ぬ、みたいな。
死ぬわけないじゃないですか。仕事をしないと心臓が停止したりでもするんですか?
しかし「働かなければいけない」という常識を持ち合わせているのは僕達が悪いわけではなく、日本の教育によるものなのです。
まるで陰謀論かのような語り口調ですが、実際そうなんです。今までの学校や家庭での生活を振り返ってみてください。個性的な人間は抑圧され、まじめに働くのが一番だと教育されてきたはずです。これがなぜ一番良い選択肢だと言い切れるのでしょうか?おかしいですよね。
だからと言って「日本の教育はおかしい!」とみんなで口を揃えてデモを起こす、とまではなかなかいきません。「人は働く」これが普通であり常識だからです。「普通が一番」が日本の教育ですからね。常識を覆すというのは並大抵のことではできません。
普通や常識というものは恐ろしいものです。
例えば、幼い頃から「人を殺めるのは普通、それが良いことだ」と教育すれば簡単に殺人鬼は出来上がってしまいます。普通が最善とは限りません、というか限らないことがほとんどです。
皆さんもありとあらゆる普通を疑ってみてください。一日三食は普通?働くのは普通?貯金するのは普通?色々な視点で物事を捉えられるようになった時、あなたは精神的に豊かになっているはずです。
生活保護を受けることは悪ではない
ここまでで、生活保護を受けることが悪ではないと言いたいことがなんとなく伝わったかと思います。
ここで更に細かく引用などを使って解説してもいいのですが、幾分僕の拙い文章では伝わりにくいと思われます。ということで…
とてもわかりやすく解説している動画があるのでこちらをご覧ください(丸投げ)
この人の動画シリーズは非常にわかりやすいのでおすすめです。
まとめ
生活保護を本当に必要な人が受けられていない現状、生活保護は悪という風潮は無くすべきです。根本的な労働体制を見直さなければ意味がないってことでもありますが。
また、「働くことが悪いこと」と言っているわけではありません!満足できない状況で働くことが悪いことなのです!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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