【ブラック】携帯ショップ店員を一ヶ月半でやめた話。絶対に就職してはいけない会社

【ブラック】携帯ショップ店員を一ヶ月半でやめた話。絶対に就職してはいけない会社

レイジです。

今や生活に必須のスマートフォン、めちゃくちゃ便利ですよね。ゲーム、カメラ、検索、電話、動画、もうなんだってできちゃいますよね。僕なんかは1日10時間ほど使ってます。

スマートフォンはインターネットで買う人もいれば、携帯ショップで買う人もいるでしょう。

そして、僕はそんな携帯ショップに高卒で就職し一ヶ月ほどで退職しました。

もちろんスピード退職したことには理由があります。その結論に至ったさまざまな過程をお話ししていきます!

*長くなるので最初に結論を述べますが「携帯ショップには行くな」ということです。

携帯ショップに就職したわけ

携帯ショップに就職した理由は単純明快。高校生の僕が何も考えていなかったからです。

「将来とか仕事とか考えるのめんどくさいしここにしとこw」くらいの感覚で就職しました。

本当は大学に行きたかったのですが、自分の学力があまりにも低すぎ+かかる額が半端ない+親の反対のため断念しました。当時偏差値40とかそこらです(^○^)

一応、携帯ショップ以前に他の企業でも面接を受けたのですが、面接の応対が馬鹿正直すぎるせいか落とされました。が、携帯ショップに関してはすんなり入れました。集団面接でした…

というか、面接を受けていた人全員が受かっていました。

ここらでおかしいことに気づいていればよかったのですが、愚かな僕は自分が優秀だから通ったとさえ思ってましたね…

いざ社会人!

春休みが明けた四月、車に布団やら食器やらの生活に最低限のものを積み、会社寮に向かいました。実は携帯ショップって会社寮があるとこはあるんですよね。

部屋内はお世辞にも綺麗とは言えず、日当たりも悪く壁にはカビが生えており冷蔵庫には前に住んでいた方のものであろう腐った牛丼がありました。管理が全然行き届いてない!∑(゚Д゚)

その日はそのまま就寝。

翌日、

「クソみたいな社会人生活が始まるぞ〜まぁまぁ頑張ってやるか〜^^」

くらいの気持ちで入社式に向かいました。会場には結構早く着いたので結構暇でした。前の席の女の子可愛いなぁ〜ニチャア…とかそんなこと考えてました。

時間になると、スーツを着た小柄な男性が入ってきました。

「君たちを指導する、マネージャーの伊藤(仮名)です。いきなりですが、本日は入社式はありません。中止になりました。新人研修をするのでよろしく〜^^」

と、唐突に新人研修が始まりました。一同ポカーン…( ゚д゚)


新人研修(スパルタ編)

一日目

研修は8時から17時まであります。一日目は座学、テストを行いました。

座学は経営理念や給料の話、テストはグループで一体となって与えられたお題を解決するといったものでした。ちなみに給料は時給換算で840円です。安すぎて笑えないw

僕はテスト自体は好きなためこういう時ばかりはガンガン行動します。結果、学校ではクラスの隅で本を読んでるタイプの僕ですが、運よく優秀判定をいただきマネージャーに気に入られました。

二日目

一日目と同じように会場に行くと、新人研修指導のプロを名乗る男が現れます。

スパさん「この度君たちを指導する◯◯(会社名?)のスパルタ(仮名)だ。よろしく!」

なんかこのためだけに外部から雇ったらしいです。この時点で僕は「おいおいw会社関係者じゃない人に指導させんのかよw」と笑い半分でした。しかしこの男、非常に危険だったのです。

スパさん「じゃあまず社会人の教訓十ヶ条!俺考えてきたやつ!これ、暗唱できるまで永遠にやるから

「は!?」ってなりましたね。これよく聞くブラック企業のアレじゃん、と。てかアンタのオリジナルかよ、と。

ここで完全にヤバいところに来てしまったと悟りました。

が、悟ったからといって何かできるわけではありません。ひたすらみんなで暗唱…

「社会人たるもの…ブツブツブツ…」

まるで念仏です。

午前中は暗唱のみで終了。しかし、午後もこの指導という名の暴力は続きます。

スパさん「さて午後は挨拶の練習。おはようございます、ありがとうございます。はい、続けて言う!」

一同「おはよーございまー」

スパ「声がチイセェ!舐めてんのか!てめえら研修生の分際だってことわかってんのか!?誰が研修費用出してると思ってんだ!?」

はい、完全にブラックのそれです。ここからひたすら挨拶練習。ある新入社員に至っては途中で声がガラガラになっていましたが、それでもやめる気配は一向にありません。なんの意味があるんだこれ…と思わざるを得ませんでした。

スパ「よーしじゃあ明日暗唱と挨拶のテストするからな。絶対覚えてこいよ。覚えられないとかあり得ないから。できなかったやつは帰さないから。わかった?返事ぃ!」

もうね、完全にアウトですよ。録音しとけばよかったなーって思いますw

帰宅後、僕は帰れないというセリフを間に受け、自分の時間を犠牲にしセコセコと十ヶ条の暗記に努めていました。これが結構長いんですよ。てにをはの間違いすら許されないのは酷いと思いました。

三日目

スパさん「おはよう、早速テストするぞ。昨日も言ったと思うが、できなかったやつは帰さないから」

一同すでに顔が疲れ切っています。マネージャーは隣でうんうんうなずいています。うんうんじゃねえよ止めろよ!って言いたいところですがそんな勇気はありませんので、結局地獄のテストを一日中受けることに…

ある程度時間が経つと、ほとんどの人が合格しました。

しかし、声が枯れている人なんかは大きな声が出せないので一生合格できません。声が枯れてても指導はお構いなしのようです。胸糞すぎます。

僕は一番最初に合格したため、合格できない人が昼休憩にアドバイスを求めてきたりしました。「相手が何を欲しているか察する」みたいなこと言ってたと思います。完全に調子乗ってますね、いつもビリなのに^^;

結局全員が合格できないまま、17時を過ぎてしましました。すると、何やらマネージャーとスパルタさんが話し合いを始めました。そして話し合いが終わったかと思うとスパルタさんから驚愕の一言が…

スパさん「よく頑張ったみんな!頑張ったからみんな合格!今日はもう帰っていいぞ!この研修で学んだことを忘れないように!」

なんのために頑張ってたんだ…ってなりましたね。声を枯らしてる子は喜んでました。それを見てなんとも複雑な気持ちになりました…怒ってもいいんだぞ…

新人研修(ショップ編)

こちらは特に事件はなく、市の公民館の一室を借りて携帯ショップの仕組みや仕事内容を教わったりしました。1週間ほどでしたが、かなり平和だったと思います。

同時に、配属先も伝えられました。一概に携帯ショップといっても至る所にありますからね。僕は一人の女の子と共に寮近くのショップに配属されました。

仕事スタート!

ここからショップでの仕事がスタートします。ショップは10時オープンですので、9時頃に起床し身支度を整え車で向かいます。

9時40分頃に到着し、従業員用入口からショップ内に入ります。

すると、既に数人の方が来ており掃除をしているようです。

一通り挨拶を済ませ、仕事について簡単な説明を受けます。どうやら掃除があるため9時30分には来ていないといけないようです。

そんなこんなでショップオープン!

では最初に何をしたかというと、、、何もしません。放置です。

何も仕事を与えられず、たまに与えられたかと思えば書類をシュレッダーにかけるだけ…

暇です。

そのうえ僕は怠惰なので、自分から仕事を探すようなことはしません。初めてまともに動くのは帰り際の掃除くらい。

なのでずーっと同期の女の子とお話ししてました。

お客さんに「サボり?」と声をかけられることもありましたが、休憩時間だと言い張っていました。

仕事が終わり、タイムカードを切りその日は帰宅。こんな生活が2週間ほど続きます。

放置プレイが終わった!と思ったら…

2週間経つと、やっと仕事も増えてきてお客さんとの接客もできるようになりました。

ですが、接客してみると僕が思っていた携帯ショップとは全く違ったのです。

どういうことかと言いますと、携帯ショップ店員はお客さんを騙して騙して騙しまくる、情報弱者の方からの搾取を生業とするような仕事だったのです。

搾取を実感したエピソードを複数用意しましたのでご紹介します。


搾取エピソード

ep1.バカみたいに高い付属品

携帯ショップにはスマホ本体だけではなく、充電器、スマホのフィルム、カバーなんかも置いてあります。しかし、この値段がおかしいです。

例えば手帳型のスマホカバー、これはAmazonなんかだと1000円くらいで買えるのですが、僕が働いていたショップだと4000円くらいで売ってます。しかもこれで最安値ですからね。ヤバいです。

ep2.押し売り、強引な契約

携帯ショップ店員は、スマホの付属品を売ったり新規契約を獲得することができるとそれだけボーナスが増えます。新規契約ボーナスはものによっては一件3000円とかあります。なので皆さん必死です。

僕が見ていた限り、相手の事情なんて考えないことがほとんどです。

ep3.老人からの搾取

個人的に、これが一番悪質だと思います。僕が携帯ショップ店員をやめた理由に大きく関わっています。

皆さんもご存知かもしれませんが、高齢の方はスマホに疎いことが多いです。それに漬け込んでいらない契約を大量にさせたり、高額な付属品を売りつけたりするんですね。

店員の皆さんがそれを平然と行っている様子は本当に気味が悪かったです。

上司との喧嘩、嫌がらせ

僕は高齢の方の接客をメインに任されており、なおかつ押し売りといらない契約を提案するよう命令されてました。これは、新人は契約を取れても手柄が全部先輩や上司に行くからです。

しかし、自分が全く得をしない上良心も痛むことなどしたくありません。

なので僕は命令を無視していました。

仮に提案するとしても、はっきりと「ネットで買った方が安いですよ」「これを契約してもあなたにメリットはほぼありません」と言ったことをお伝えしてました。

ある日、このやりとりをしていたことが上司にバレかなりの叱咤を受けました。しかし僕は反論しました。

僕「お客様のニーズに合ったものを提供するのが店員としての役割です」

上司「お前は命令にさえ従っていれば良いんだよ」

僕「こんな命令間違っています」

上司「いいから新人が逆らうな!立場を弁えろ!」

どの口が言うんだって感じですが子供なので許してくださいw

この日以降から、僕に対する上司の嫌がらせが始まりました。お前は使えない、ダメなやつだ、お前にできる仕事なんかない、と言ったセリフを言われたり、休憩時間を取らせてもらえなかったりしました。

そっちがその気なら、と僕は対抗しました。恥ずかしい話ですが、僕は高校時代学校一の問題児だったので暴れる時はとことん暴れます。

まず、ショップの前にあるのぼり旗を持ってきてショップ内の照明を割りました。

そして昼休憩を1時間のところ何時間も取るようになり、仕事中公園に行って仕事をすっぽかしたり、掃除もしなくなり遅刻もするようになりました。

最終的に仕事中にダンスの練習を始めるようになりLINEをするようにもなります。

こんなことをしていましたが、一部のお客さんからは正直なことを言ってくれる店員として信頼を得ていました。

退職&実家に帰還

僕の悪評は一瞬にして他のショップへと響き渡り、ついに地域のショップを統括しているマネージャーに呼び出されました。

「君がこんな人間だと思わなかった、新人研修のあの姿はウソか?」「クビも覚悟しておけ」

などと言われ、元から辞める気満々だったため、辞める旨を伝えました。

その後寮を追い出され実家に帰り、「仕事辞めてきた」と母親に伝えたらガチギレされました。

サービス業はそれが普通、人を騙すことは悪いことじゃないみたいなこと言われましたね。

僕の家族は「他人を思いやるなんて意味がない、騙される人間が悪い」というタイプの人間なので仕方ないのかもしれません。


引用:HUNTER×HUNTER

二度と携帯ショップでは働かないし、営業職もやりたくない

こんな経験があり、僕はもう二度と携帯ショップで働こうとは思いません。同時に、営業職もやりたくなくなりました。

ショップ店員といえど、ニコニコしていらないものを押し付ける様子は営業職に似通ったところがあります。もちろん、全ての営業職がそうではないということは心得ていますが、それでも一度根付いたイメージというものは簡単には払拭できないのです…

あと、朝の掃除の時間が無償労働なのと、タイムカードが30分単位なのと、新人は残業代が出ないのがヤバいです。こき使う気満々じゃないですかやだー( ^∀^)

携帯ショップは行く意味がない

今の時代、スマホの購入だってSIMの契約だってネット契約だってなんだってインターネットで出来ちゃいます。

それと比べて携帯ショップの場合、待ち時間もかかりますしいらないものを押し付けられます。搾取されます。完全に情報弱者を狙った構造です。あの長い待ち時間で何が行われているかわかりますか?押し売りの作戦を立てているんですよ。

「あのババアは狙い目だろw」とか言ってる方や、契約してもらって感謝するどころか、「騙されてやんのww」と陰でゲラゲラ笑う方もいます。実際見ましたからね…


ブルシット・ジョブはクソ

僕は携帯ショップでの仕事をブルシット・ジョブだと思っています。

ブルシット・ジョブとは、無意味で、時には有害でさえある仕事のことです。

携帯ショップはゴミ商品やゴミ契約を押し付け、更には労基を違反するようなことを平気でやる激ヤバお仕事です。

このような悪徳企業は一刻も早くこの世からなくなってほしいものです。

ブルシット・ジョブとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうではないと取り繕わねばならないように感じている。

ブルシット・ジョブ

まとめ

これらは全て実話です、一部僕の記憶違いもあるかもしれませんが、思い出しうる限りのことを書いたつもりです。

もしも携帯ショップを利用しているのならばさっさとやめましょう!搾取に対抗する意志を見せない限り、僕たちは永遠に搾取され続けるのですから!( *`ω´)