19歳がホームレスをしていた頃の話。極寒の冬に行く当てもなく、路上で生活する未成年…

僕は現在生活保護者ですが、元ホームレスでもあります。今回は、ホームレスを経験してみてどうだったのかという経験談をお話ししていきます。
ホームレスになった経緯
地方から神奈川へ期間工として働きに出たのですが、わずか二日でクビになり会社寮という居場所を失いました。
そのため、実家へ戻るかそのまま路上を彷徨うしか選択肢がなくなったのです。僕は半ば家出のような形で家を飛び出してきたので、消去法でホームレスを選びました。
しかし、もともとホームレス生活には興味がありましたし、結果こうして生活保護を受給できているので良い判断だったのかもしれません。
神奈川での期間工は本当に大変でした…その時のエピソードもまとめてあるので、興味がある方は是非読んでいただけると嬉しいです。底辺労働の実態がわかります…
➡︎ 期間工でのエピソード
行く場所もお金もない
ホームレスは行く場所もお金もありません。ネカフェに一日中いようものならハイスピードでお金が吹っ飛んでいきますし、公園で生活しようにも十二月だったため、非常に寒くて無理でした。
そのため僕は昼間を日雇いと図書館に充て、夜間はネカフェを利用していました。
日雇い工場は時間も潰せてお金も入り、なおかつ場所によっては暖かい。稼いだ日銭を使い、ネカフェで夜を越す。働いて体力がなくなったら、図書館で回復。
日雇いは基本的に日給1万円ほど、高い仕事だと1万8000円などもありました。日雇いの詳しいエピソードはこちらにて。
ネカフェの夜間はナイトパックが使えるため、2000〜3000円ほどで済みます。
そして、僕が利用していたネカフェはご飯とカレーと卵が無料。それで食費も賄えたため、一日働けば三日はなんとかなると言う感じでした。
寝る場所がない
皆さん、ホームレスはどこで寝ると思いますか?
実は、ホームレスが寝れるところって路上か公園かネカフェくらいしかないんです。ホテルなんてコスパ悪すぎて泊まれたもんじゃありません。
また、お金の節約を図って一度マクドナルドやネカフェのブースでも寝られるか試してみましたが、僕には無理でした。体を悪くしますし仮に少し寝れても睡眠の質はかなり悪いです。寝れる方は尊敬します。
余談ですが、Twitterにホームレス情報網みたいなのがあるんです。そこで隣で寝てたおじいさんが凍死していたとか発信されてて怖かったですね。
一度ホームレスの方に生活保護を取らないか訊いてみたのですが、国の世話になるくらいなら凍死したほうがましという意見でした。歌舞伎町に路上で布団を敷いて寝ていたおじいさんがいましたが大丈夫なんでしょうか..
ホームレスで一番大変なのは荷物
意外に思われるかもしれませんが、ホームレス生活一番の敵は荷物です。僕の場合、そのまま荷物をまとめて寮を出てきたとはいえ、大して荷物は持っていなかったのですがそれでもキツかったです。
持っていた荷物は
シャンプー、リンス、ドライヤー、着替え(三日分)、バスタオル8枚、勉強するための参考書、洗顔剤、化粧水、乳液、ノートパソコンなどなど
キャリーバックとリュックに全部詰めてました。書き起こすと大したことなさそうですね、めちゃくちゃ辛かったのに(-.-;)
さて、なぜ荷物が辛いかと言いますと、ホームレスは家を持たないからです。家を持たない人間は動くしかありません。しかし、動き回るのに荷物が邪魔なんです!
日雇い行くにしてもキャリーバックをそのまま持っていくのは無理なところが多いので泣く泣く一回800円のコインロッカーを使ったりしてました。。。
しかも僕の場合これに加えキャリーバックのキャスターが途中で壊れましたからね。ただでさえ辛いのに引きずれないキャリーバックの誕生です。もはやキャリーバックじゃありません。
もう地獄でしたよ。
ちょっと歩いて休んでの繰り返し!
あまりにも辛すぎて、ドライヤーや参考書なんかは軽量化するために捨てました。窃盗なんかも起きて荷物から目を離すこともできませんでしたし、もう二度とあんな思いはしたくありませんw
ホームレスを経験してよかったこと
「ホームレスを経験してよかったことなんてあるわけ…」とツッコまれそうですが、あるんです。それはとてつもない精神力、忍耐力が身につくと言うことです。
例えば、東京に来てから窃盗、嫌がらせ、脅迫まがいなどを何回か受けているのですが、それでへこたれたりはしませんし、怒り狂ったりはしません。
むしろ、盗みを許してしまう自分を戒める機会になったり、犯人探しや問題の再発防止、コミュニティ構築に頭を使ったりするのが楽しかったり、何かされても「殺されないだけマシか、良い経験になった」などと考えるようになります。もうほぼほぼ無敵の思考ですねw
また、ホームレス活動や野宿の知識もつきました。ホームレスは暖かい昼間寝て夜活動が基本だったり、少しでも睡眠が取れるように断熱や保温について調べたりなどなど。はっきり言って冬の野宿は知識なしだと無理ゲーですし、知識があっても鬼畜ゲーです。松岡修造でも無理なんじゃないでしょうか((((;゚Д゚)))))))
まとめ
ホームレスは、自分の力で生き延びるしかないです。生きるために必死に頭を使い、どうすれば限りある条件下で質の良い生活ができるかを考えるサバイバルです。また、普通とは全く違う生活をするため価値観や視野も広がります。
基本誰も助けてはくれませんが、助けてくれるとしたらよっぽどの幸運か、何かしら裏があると思ったほうがいいです。現に僕は泊めてくれるという条件付きで┌(┌^o^)┐ホモォ…の人に捕まりそうになったりしましたw
と言うことで、屈強なハートになるのは間違いないのでみなさんも興味があったらやってみましょう!以上、ホームレス生活を約2週間送った19歳の話でした!
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